2012年8月16日木曜日

柄でも無い事 その三十九



 あたしの山用帽子の遍歴です。え、どうでも良いって?おいちゃん、それを言ったらお仕舞いだぜ。お仕舞いで結構だって?ヘルへ行きやがれ!!(此れは言い過ぎですなあ。当然自分が行くのが、先ってこってす)
 十代から二十代前半迄は、虎屋のハンチングだったとは、前に書いた。全くねえ、ガキが高級ハンチング、ふざけてるにも程が有るってえもんだ。
 ま、若気の至りって事です。でも、本人に言わせりゃ其れなりに様になって居たと、え、なってないって?そうかなあ……。
 次がタオル時代。此れは五十代の頭迄続いたのだから、二十五年間で有る。今でこそ、奥田民雄のお陰で市民権を得たが、当時はタオルを帽子代わりにするのは珍しかった筈だ。
 何故タオルだったのだろう。覚えて居ない。無精者が帽子を持ち歩くのが面倒で、持ってたタオルを頭に巻いて、こりゃ結構良いぞ、となったのだろう、多分。
 其れがジーンズの短パンとキスリングに変に似合った(と本人は思った)。で、定番になったものと思われる。
 変化は四十代半ばから始まって居た。ジーンズの短パンは、キリっと締まった感じは良いのだが、汗で濡れたら乾かない。何時でも濡れた侭だ。段々辛くなって、エステル系の短パンに変えた。此れは偉く乾きが良い。
 唯、形が冒険映画の探検隊みたいな奴で、タオルともキスリングとも合わない。キスリングの扱いも段々辛くなって来て居たので、ザックを変えた。年を取ったって事です。何せキスリングのパッキンは一仕事、新型ザックの五倍は手間だろう。
 其れから暫くで、丸く縁の有る帽子になった。今までの戦闘的(?)なスタイルが、やけに牧歌的になった訳だ。年相応だろう。
 今はユニクロの安物キャップで、何度も洗濯して型崩れし、笑える一品となりました。

4 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

ハンチングにニッカポッカでキスリング、、、ジーンス短パンにタオルを巻いてキスリング、化学繊維の短パンにザック、、、どれも素敵ですよー!ユニクロの帽子だけが、想像できない!!!
父がなくなったあと箪笥を見たら、ハンチングやチロルハットが沢山ありましたので、ひとつ被って帰ってきて、そのまま使っています。男物の帽子は、生地がしっかりしていて良いですね!

匿名 さんのコメント...

セイラーはコッパン(死語、チノパンの事)です。ずぶ濡れでも乾けば良いしシャツと靴さえ替えれば其のままパーティーに出れるのです。
でも最近は汚れても目立たないのをユニクロで買います。ジーパンの良いところは生地が丈夫でチャライ空気銃の弾が抜けない・・・事? です

kenzaburou さんのコメント...

DOGJOVER AKIKO さん

ユニクロのキャップは、山では使い辛い一品です。
男物の帽子、但し昔の物は、本当に確りして居ます。今造りの物は須らく弱いのです。
文化が変わったのでしょう。

kenzaburou さんのコメント...

匿名と名乗って居る悪戯っ子さん

セイラーはウールではなくコッパンでしたか。
ヤワな空気銃の弾が抜けないなら50mも離れれば、ケチな拳銃の弾も抜けないですね。
あ、もっとも50mも離れれば、ケチな拳銃じゃあ当らないですなあ。