2012年5月3日木曜日

体中がつった! その九




 山で、やっと歩いているおじさんを見かけたら、私かも知れません。地下足袋だったら先ず当たりです。どうか石を投げたり、罵ったりして、苛めないでやって下さい。歩くのでやっとなんですから。出来たら哀れんでやって欲しいですよ。(ペコペコ)
 追記です。翌年(平成十九年春)リベンジを期して源次郎へはいりました。難無く本筋を行き、花立直下に出たのだけど、十八年の苦労が嘘みたい。体調もあったのかな?
 其れは有るのだ。体調に依って、通り慣れた登山道も全く違う。景色すら全く違って見える。体は正直なのです。
 軽い話で締めよう。迷惑なYは超能力者だったのだ。春山前にトレーニングで塔をピストンする事にした。12㎏の荷物がノルマだった。私はYより三十分遅い電車で追いかける予定だ。
私「花立か、塔で追いつくさ」
Y「いや、花立の大階段の下あたりだと思うけど、12㎏だから」
私「まあ、花立だな」
 笑って下さい。この歳に12㎏は応えるのだ。一生懸登って、花立に着いたがいない。小屋を覗くがいない。せっせと塔に登り、登山者を見て回るがいない。小屋の中にもいない。さては寝坊して後から来るなと判断し、探しながら降り始めた。
又も、花立にはいない。大階段を下って、将に下りきろうとするその時、奇跡の様にYがふらふらと現れた。どんぴたり!Yの予言通りの大階段の下だった。凄い!もっとも、想定した状況とは大分異なるが、場所だけは寸分の狂いもない。
 Yは追いつかなければと焦り、飛ばしたらしく、バテバテになっていた。汗が滴り落ちて、目は虚ろに泳いでいる。そんなに焦らなくても良いのに。そこから二人でゆっくりと下り、O屋で一杯やりました。まあ、チューハイの美味かった事!
 ある程度の年配の方、ひどい目大会に出場しないように、(お互いに)気をつけましょうね。

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