2012年5月5日土曜日

山の報告です その二十五




 国道17号線が越える(隧道だけど)三国峠から西の三坂峠迄の間は、上越国境線の中でも一番標高の低い部分だ。最高峰が稲包山で1597.7mなのだから、押して知るべしで有る。
 最近路になった。最近たって、十八年前の地図には記載が無いと言う事だから、大分前に出来て居たかも知れない。
 平成二十二年に白砂山に登った時は、其の三坂峠から西進した。今回は東進して三国峠へ歩いて来た。此れで白砂山から尾瀬迄のトレースが完成した訳で、大変目出度い。景鶴は最初から度外視して居たので、完全では無いが九割八分は完成だろう。最終目的地は尾瀬だったのだから。
 路になったと言っても、前回も今回も雪の上を歩くのだから、路だか何だか分からい。それに珍しい程マーカーも道標(山頂には有る)も無い。雪に隠されて居たかも知れない。
 出発は三十日、単独で有る。越後湯沢からバスでプリンス迄入り、暫くは車道を行くが、途中からは雪道だ。車道が終ると困る。前述の通り路は雪の下だし、地図の渡渉地点には丸木橋としか記載が無い。
 前回は酷く大雪だったので、雪橋の上を渡ったが、今回は皆落ちて居る。地形と照らして丸木橋を探すが、そんな物は雪で落ちてる公算大なので、当てになんかなんない。
 川原をウロウロし、此処を渡るかと見ては躊躇う。だって、雪解け水が渦を巻いて流れて居て、とてもじゃないが飛び移れる距離では無い。空身で若ければ別だが、20Kg以上のザックを背負ったおじさんでは無理だ。落ちて無事とも思えない。
 其のうち両岸切り立って来ると、雪を蹴って高巻きして川原に降りる。三度も繰り返すと、疲れるし不安だし気は焦るので、参る。
 有った、雪橋が掛かって居た。けども、今にも落ちそうで、真ん中は既にへこんでいる。併し此れしか無い。意を決して渡ったが、必死の思いだった。いやー、笑っちゃいますね。
 其れからひたすら登って、三坂峠より西と思われる地点にツェルトを張った。此の夜からから雨になった。ツェルトは風邪に煽られ、バタバタ鳴り続ける。聞いてるあたしは眠れない。十二時を過ぎても眠れない。




 仕舞いには起き出して、一服つけて焼酎を飲みだす有様。結局、二時間位は眠ったでしょうか。(続)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

今年の連休は上越の山に行かれたのですね。単独行で、地味な山でキメましたね。シブイ!!!まだこんなに雪が残っていて、雨まで、、、やっぱり上越の山は、山が大きくて、アプローチに時間もかかるし大変ですね。寒かったでしょう。ご苦労様でした。で、、今回は温泉は なしですか?

kenzaburou さんのコメント...

はい、シブイ山でした。何も見えないので、大苦労をしましたが、山はお天気次第、たまにはこう言うのも良いものです。

温泉にも入らず、飛んで帰って仕舞いました。入れば良かったのにねえ。