2012年4月23日月曜日

体中がつった! その七


 昔話ばかりではなんだから、(何だ?) 最近のやつを一つ。平成十八年九月二十三日、ね、最近でしょう。一昨日だ、湯気が出てらー。(済みません、当時書いた文章なんで)フクラハギが痛くて、う、う、年を取ると一日置いて痛くなるってえのは、本当です。
 水無川の源次郎沢、初心者向けの沢で、二十年ぶりに入ったのです。初めての時は小雨の中、小草平ノ沢を詰め、天神尾根を下って(前述です)源次郎沢へ入ったのだった。二本目だったが、さっと登った覚えしか残っていない。何と元気だった事か。
 で、今度です。戸沢出会い迄の林道を歩いていると神奈中のタクシーが抜いて行く。爽やかな秋晴れの日であった。タクシーが止まって、ヘルメットを持った若者が三人降り、新茅沢へと下って行く。気をつけてな、若者達よ。新茅沢は良い沢だからね。
 源次郎沢は小さな滝が連続するが、片っ端から巻く。F6は頭だけは残っていたが、F7はプレートしか残っていない。埋まったのだ。とい状のF8の横を登る。ホールド、スタンスがしっかりしてるのに、進もうとしない。誰が?私が!スタンスに体重を預けて体を持ち上げるのを躊躇するのだ。自分を叱った。行けるだろう、行けよ!で、渋々登りました。誰もいなくて良かった。人が見ていたら指を指して笑うだろう。
 モロに鈍った。沢登りは鬼石沢以来一年振りとはいえ、余りの情無さだ。自分が嫌になっちまう。
 いや、正直本当に、(こういう言い方をする人間には、絶対正直者は居ない!経験上です)情無かったです……。
 F9と思われる枯滝は面倒なので、左のガレ沢へ入った。このガレがやけに続く。入ってはいけなかったのだろう。衰えを実感したのはこのガレ場。今迄は石を落とす事も無く、
静かにスムーズに登っていたのに、今回はやっとこさと登り、足元からは石が落ち、油断するとガラッと崩れたりする。まるっきし素人じゃんさー!
 (体中がつった! その八へ続く)

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