2011年10月19日水曜日

無敵の縦走路 その六


 行者の鎖場では時々事故が起きる。S、Kと大倉尾根を下って居るとやけにヘリが煩く飛び回って居た事が有る。十年以上前の事。
 下ってから聞くと、中年の女性が滑落して
ヘリで救出したとの事。あんなに確りした鎖なのに、どうすれば落ちるんだとは思うのだが、事故とは複合原因の場合が多いので、何とも言えない。命には関わらない様なので、其れだけでも結構だ。
 行者の鎖場は前記の通り、二筋掛かって居
るので救われて居る。何せ通る人が多いのだから、一筋では順番待ちで大渋滞となる事だろう。二筋でも渋滞する事が有るのだから。其れもたびたびで有る。
 表尾根は新緑が素晴らしい。植林部分が少
ないので、其の景観を楽しめる。残念乍ら長尾尾根は植林帯が多くなって、昔の面影は消え失せた。其れでも、歩く人は結構多い様で、新大日で表尾根組に合流して来る。長尾尾根に向かうパーティも有る。
 従って、新大日は賑わう場所だ。唯、新大
日自体は余りぱっとしない場所では有る。展望が限られて居るからだろう。植林も迫って居る。矢張り広葉落葉樹林帯で無きゃあ、関東の人間にはピンとは来ない。此れは縄文時代からの血なのだろうか。
 でも、私はどちらかと言えば朝鮮系だろう
から、血の問題では無く、環境で造られた心情と言うのが正確かな。
 新大日から進むと、右手に三ッ峰が見事で
有る。左手は相模平野と海で有る。行く手は気持ちの良い林の尾根筋。
 表尾根の章ではさらっと書いたが、新大日
から塔への稜線こそハイライト。四百円一寸と上がったが、取れるとこから取る、と言う根性が気に食わん!税金は金持ちから取れ!貧乏人から搾り取ろうなんて政府は、短命に決まって居るんだから、セオリー通りにさっさと消えろ!!
  (無敵の縦走路 その七へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

「左手は相模平野と海である、、、。」良いですねー。 光景が見えてくるようです。
そうなんですか!?! 山に入って、落葉松林の中に居ると、心が落ち着いて、とっても安心できる気分になるのは 「広葉落葉樹林帯」を「縄文時代から」みんなそう感じてきていたのでしたか!!!わたしだけでなく、みんな そうだったんだ!

kenzaburou さんのコメント...

えーと、皆とは言い切れません。誰も統計を取って無いので。

でも、少なくともあたしの山仲間は、全員そうです!!!