私「Z、鼻が白いぞ」
Y「本当だ白くなってる」
Z「……」
人には得手不得手が有る。Zは頑強な男だが寒さに弱い。YはZより山には弱いが寒さには強い。人それぞれなので有る。
でも、三ノ塔は表尾根の重鎮なのだから、もう一寸良い小屋をお願いしますよ、神奈川県殿。(今は直って居ます。為念)
三ノ塔の下りは、逆に塔から来ると、最後の登りとなるのだが、見た目程大変では無いのでご安心を。烏尾から少し下ってから登りに掛かるのだが、目前に三ノ塔が壁の様に立ち塞がり、何で此処で下るんだよと、腹でブツブツ言うのは、皆さんご同様の筈だ。違うって?嘘でしょう、きっと。
さて、下りついたお隣は、可愛らしい烏尾山だ。三ノ塔からは、足元に見えるのだが、なかなか山らしい、良いピークで有る。
烏尾の三角屋根の小屋に、妻と長男と入って休んだ事が有った。当時小学生の長男は、山では必ず泣いた。やれ怖いの、やれ足が痛いの、やれアザミが痛いの、やれ辛いのと、山に入ると必ずわーわー泣いた。本当に困ったちゃんで有る。
其の困ったちゃんを、わざわざ日光の太郎山へ連れて行った。物好きな親で有る。初日は志津避難小屋迄の林道歩きだが、早くも足の裏が痛いと泣く。
何時でも足の裏が痛いと泣くのだが、お坊ちゃん育ちでも無いのに、何でだろう?皮が薄いのかなあ。
夜中、自然に呼ばれて目覚め、倅にも声を掛けて扉を開けたら、濃霧で有る。ライトの灯りも届かない。倅も付いて出て来た。一人で真っ暗な小屋には、居られなかったのだろう。後で霧が余りに濃くて怖かったと聞いたが、此れは無理も無い。見事な霧だった。
(無敵の縦走路 その五へ続く)
2011年10月10日月曜日
無敵の縦走路 その四
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