2011年10月12日水曜日

閑話 その七十三



 膝のリハビリを兼ねて、一ノ沢をやって見ようと、朝もはよから出掛けたのは良い。良く無いのは、沢を間違えて、手前の小沢に入って仕舞った事だ。ばっかじゃなかろか。
 一ノ沢と言えば寄沢の支流で、橡山へ詰め
る沢だと昔の地図には記されて居た筈で、鍋割の章で其処を詰めたと書いたが、今の地図では、四十八瀬川の支流で掘山へ詰め上げて居る。そっちの方で有る。
 間違えて入ったのは小さな沢で、あっと言う間に水は切れ、ひ
たすら土の斜面を4駆で登ると、やけに立派な植林道らしき物に出、其れを超えて尚も行くと、登山道に飛び出し、大倉高原山の家へ着いて呆然。
 あたしゃあ車を走らしても、勘で行くタイ
プで、渋滞ともなれば直ぐに横道に飛び込み、右往左往し乍らも何とかやって来た。失敗する事も有るが、大体何とかなった。
 殆ど山道を車で行く事も有れば、階段を登
った事も有っても、目的は達した。でも最近は勘が鈍って、失敗する事が多くなった。
 妻は勘ナビ(あたしがそう称して居る)の
電池が切れたと言うが、そんな甘いもんでは無いと気付いて居る。部品が劣化し、誤作動を起こすのだ。詰まり、もうお釈迦。山の勘も其れと同じなのだ……(涙)。
 で、多分誰も(地元の人意外は)登った事
が無いと思われる、馬鹿尾根末端の雨乞山を踏んで下って来たが、路は勿論無いし、尾根を外さず下ると鹿避けのフェンス、其れも三つも乗り越えて、大倉に着いたら、未だ十時。
 写真は其の雨乞山。
 O屋で一寸と飲んで、お婆さんが亡くなった時の話を娘さんから伺ったが、頼んだラーメンを置いての事なので、ラーメンはのびて仕舞った。そんなこたあ良い。
 良いおばあちゃんだった。商売気は全く無
かった。そのくせ、飲んで居るとお新香をさり気なく出してくれた。
 八十四才、最期まで現役だったそうです(合唱)。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

良い休日でしたね。膝の鍛錬によく歩き、ふもとの蕎麦屋で一杯、、、。最高っす。
おばあさんのお話も しんみり 良いお話です。死ぬまで現役だった おばあさん大好きです。

kenzaburou さんのコメント...

本当に良いおばあさんでした。
山から降りて、おばあちゃんの顔を見るのが楽しみでした。
娘さんは、やっと話が出来る様になった、一寸と前迄は、泣けて話せなかったとの事。そうでしょう。

ラーメンは力一杯のびました、はっはっは。