2011年9月22日木曜日

クソ面倒な話 その三十七


 たかだか10数年位前迄は、宇宙コロニーの建設が真面目に考えられて居た。場所はラグランジュ点、月と地球を結んで底辺とし、正三角形を描いた時の頂点で有り、5箇所存在する。重力的に安定しており、其処に造られたコロニーは漂流しない。
 計画は壮大だ。直径6.4Km、長さ32
Km、床面積1300平方Km、自転によって重力を発生させ、数百万人が生活出来ると言うものだ。
 今となっては誰も口にしない。理由は簡単
で、経済だ。途方も無い費用が掛かるだろうとは、想像出来るでしょう?地球の直ぐ傍の国債宇宙ステーションでさえ、参加して居る16ヶ国は経済負担に苦しんで居る。
 今迄に人類が一番遠く迄行ったのは、言う迄も無く月で有る。宇宙コロニーは其の距離
に造られる訳だ。月へは三人の人間と其の生存に必要な物資、それに月面と宇宙船を往復する小型艇だけだったが、それでも大変な費用と危険を要した。
 詰まり、理論的には可能でも、現実的には不可能と言うやつで有る。やればやれるかも
知れないが、やるだけの甲斐が有るの?と言う事だ。
 スケールは滅茶苦茶に小さくなるが、有人火星探索船も、其のお仲間だとあたしは思っ
て居る。
 オバマ大統領は火星へ行く、とぶち上げた
が、実現は難しいだろう。経済は置いておく。先ず放射線に二年以上晒される。其れも核発電所労働者に定められた許容範囲を遥かに超えて居る。おまけに半年に一度発生する太陽フレアの爆発(重ね言葉だったかな?)と出会えば、命は保証出来ない。二年以上の旅なのだから、何回かは遭遇するに決まって居る。
 あの月旅行でさえ、成功率は50%で、ケネ
ディは弔辞の用意をして居たのだ。
 宇宙好きのあたしにしては夢が無いですな。

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