2011年8月28日日曜日

山の困ったちゃん その二


 鼾が迷惑な場合も有る事は前述だが、鼾、歯軋りは生理的現象なので、仕方無い。万が一出くわした時は、我が身の不運を嘆くのみしか無い。
 とは言うものの、Yの鼾で出発出来なかっ
た北関東の二人は、嘆く前に怒った事だろう、はっはっはっは、あ、失礼。
 Yの鼾の話は、主脈の章に書いた。随分前
になるので、ご知無い方は、主脈をご覧下さい。どうせ、下らないんだけど。
 適度で無く、過度に酔っ払う人。此れが中
々迷惑なのだ。里でも山でも同じですなあ。
 山と酒の章で、菰釣山避難小屋の宴会を書
いたが、あの時の大阪のおっつぁんは、ヘベレケになって騒いで、大変迷惑で有った。とか言って、一緒になって遅く迄騒いで居た我々も同罪だ。
 神戸から来た初老の二人には触れたが、実
はもう一パーティが寝て居たのだ。暗くなってから小屋に着いた五人(だったと思う)の学生だ。メットを持ち、沢登の装備で有った。
私「何処をやったの?」

学生「水ノ木沢です」

私「藪が酷かったでしょうが」

学生「ええ」

 此の時点でもう、私の舌は縺れて居たのだ
った。学生の諸君は軽く行動食を食べ、シェラフへ入って仕舞った。だが、我々の宴会は続く。大阪のおっつぁんは騒ぐ。我々も騒ぐ。迷惑をお掛けしました(ペコリ)。
 結局、迷惑な登山者が自分になっちまった
ぜ。やばいやばい。他の酔っ払いの話にしよう。
 尊仏山荘に冬泊まった。季節には珍しく一
杯で、自炊組は別棟に集められた。十人程も居た。此れも珍しい。普通は自炊客は殆ど居ない事が多い。
 お陰で暖かかったのは良いのだが(一人だ
ったら、深々と冷える)、過度の酔っ払いの被害を受ける羽目になった。今回は被害者で有る、えっへん(おいおい)。
 (山の困ったちゃん その三へ続く)


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