2011年7月2日土曜日

林道歩きは嫌だけど その一



 前章を受けて変な章を立ててしまった。でも山には、上り下り、藪やガレ(失礼、私事です)と同じく、林道歩きは付きものなのだ。仕方ないでしょう。嫌だろうけどお付き合い願うと致しましょう。
 南アにはひどい林道歩きが、山ほど有ると
聞いている。光岳を下り、林道をしばらく歩くと、寸又狭(此処からバスが出る)へ32㎞の道標が有って、力がガックリ抜ける、とか、夜叉神を越えて延々と林道を歩き(バスで走っても二時間以上の距離)、下降点から雪の川原を目指し下降してから登りが始まる、とか、冬は椹島迄ひたすら歩く、とか、私には、それだけで最早武勇伝の世界としか、思えなくなってしまうのだあー、何と恐ろしい話!
 一度、冬の聖岳に登る為、丸一日かけて軌
道跡と林道を歩いて、登山口に到着した事が有るが、若かったから出来たのだ。軌道跡とは昔簡易鉄道が有った跡。従って隧道や鉄橋が有り、枕木だけが並んでいて、面白いものです。
 でかいキスリングを背に、ひたすら歩いた。
誰にも会わない一日だった(猿には会った)。今なら、飛んでもごぜいやせん!(情無い……)帰りも同じ道を歩いたのだが、誰一人出会う事も無い、長い長い林道と軌道跡だった……。但し雪の上に足跡だけは、結構有った。外のパーティのものだろう。途中に有る工事現場の飯場に足跡は入って行き、出て行く。自販機が有るのだ。勿の論、私も熱いコーヒーで生き返りました。
 幸いな事に、丹沢にはそんな殺人的な林道
歩きは無い。
 とは言っても、車を使わずに早戸川に入ろ
うとすれば、三時間は林道を歩く。塩水川なら二時間半、本谷川なら、何と、三時間以上は歩かねばならない。結構、いや、相当きついのだ
 済みません、謝っちゃうけど、私はそこい
ら辺に行く時は何時も車です。もう無いです、そんなに延々と林道を歩く元気は。もし歩いたとしたら、山に登れなくなってしまうのに決まってます……。え?遥か前にアップした文章と違う、極力車は使いませんと言っただろうって?大丈夫だって、誰も覚えてっこ無いのだ!
 話を進めよう。

 水ノ木から浅瀬へは長いと、前にも書いた
が、それでも二時間弱だ。降りて来ての二時間だから、こたえるのでしょうね。篠竹の滑り台で降りてしまった時は、本当に長く感じた。失敗して、がっかりしていたせいも有るのだろう。でも、がっかりして無くても確かに長い。
 車から自転車を降ろして水ノ木林道へ入っ
て行く登山者を見た事が有るが、多分其れが最高だろう。同じ所へ降りなきゃいけないのはカセなんだけど。
 (林道歩きは嫌だけど その二へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

写真は落葉松林ですか。幻想的で素敵な写真です。
雪の聖岳に登る為に、登山口にたどり着くまでに 一日かけて昔の鉄道跡と林道を歩く、、、さすがに南アルプス 大きな山ですねー!そうそう、猿に会ったこと わたしもありました。じーっと見つめられて、なんか、横を通るのが申し訳ないような気がして、どいてくれるまで30分以上 わき道で待ってから 猿が居た本道を歩きはじめました。それで良かったのでしょうか?

kenzaburou さんのコメント...

暇なら良いのですが、猿に其処まで遠慮は不要です。

真直ぐ進むのがセオリーです。但し、猿と目を合わさないのも、セオリーです。