2010年1月2日土曜日

私にとっての天神尾根 その一

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 天神尾根は私には二つ有る。一つは大倉尾根を花立から下り、吉沢平を一寸と降り掛けると左へ道を分ける。戸沢出会い迄四十分で下るが、植林の道で下るだけ。私好みで、勝負が早い(雑でも何でも速けりゃ良い。と言うのが私の思想なので、お粗末!)。
 もう一つは、天神平スキー場から谷川岳の肩へ続く尾根で、凄く楽な谷川岳へのルートで有る。と言っても他ルートとの比較の問題で、決して鼻歌で登れる訳では無い。
 丹沢の天神尾根は、思い出せば下り専門で登った事は無い。何時でも下っている。そして殆ど人に会った事が無い。ま、登っても下っても単調な詰まらないコースと言う事だろう。何で其の単調な詰まらない道を何度も下るのか?大倉尾根を降りるのがカッタルくなっちまうからです。
 でも、其の後の林道歩きが有るので、時間的には余分に掛かるのだが、何時もと違うのが良いのだろう。
 前述の、小草平の沢を登った時、吉沢平手前迄登って天神尾根を下り源次郎沢へ入ったのが、下り始めで有った。雨の降る中、全く物好きなこってす。其の時は飛ぶ様に下りましたなあ。
 最近時々取るコースは、林道を大倉から戸沢へワンピッチでテッテと行き、正次郎尾根を登って行者下に出、塔を踏んで天神尾根を下って又もや林道を大倉へ、そしてO屋で一杯やる、と言うものだ。林道の先の小三角コースと呼ぼう。
 戸沢出合い直前に、林道らしからぬ傾斜となる。もう着くな、と分かる。すると夏ならテント村が現れる。と言っても涸沢の様に登山者が集まっているのでは無く、オートキャンプのテント村なのででかいテントばかりで有る。偶に小さいのが有れば、先ず間違い無く、定着の登山者だ。
 皆さん朝っぱらから、川遊びとバーベキュウに余念が無い。登山者は横目に見て(内心羨みつつ)、通り過ぎるのだ。お、ビールを飲んでやがる、畜生、こっちはこれから登りでえ!と言うさもしさだ(私だけ?)。
 戸沢出合いは可愛い方で、中川流域はキャンプ場だらけ、西丹沢キャンプ場は特にでかい。川も川原も人が群れて居る。川の水が冷たいので、岩の上で甲羅干しと決め込む人が多い。
 其のキャンプ場を冬に通った事が有る。大きなテントが一つ、バンガローは二つに客が居た。凍て付いた川原で冷たい風を受け乍ら、バーべキュウの支度をして居る。椅子に座って一杯やってる人も居る。此れには感心してしまった、其処までやるのかい。遠目で見ても、上等な洒落た防寒具で完璧に身を固めて居る。そうで無きゃあ無理だ。うーん、好事家ですなあ。私に言われたく無い?此の場合は褒め言葉なんです!
(私にとっての天神尾根 その二へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

なるほど、好事家なんですね。
林道歩き、、、そんなに楽しいと 知りませんでした。
山は登ったら下るもの と思い込んでいましたが、大倉から登って、天神尾根を下って、また大蔵に登る三角コース、、、本当に好事家なんですねー。なるほど、なるほど。
それにしても、山を手入れして 山を維持して 林道をちんと整備している林野庁に方々って、えらいですね。

kenzaburou さんのコメント...

林野庁の方々と言うより、現場の人々が偉いなあと感じ入ります。

植林の手入れにしても、散々登った所で仕事を始めるのですので、あたし等遊びの人間とは偉い違いです。

「点の記」に有る様に登山者は趣味で登るだけ、国土地理院の人間は、其処で測地の仕事をするので、役目とは言い乍ら頭が下がります。