2010年1月29日金曜日

柄でも無い事 その十一

FH000033

 

 

 其のピカピカのカローラは、きっと一度エンジンを焼いたのだろう。吹かない。アクセルを踏んでも駄目で、全く即座の反応は無い。追い越を掛けても、徐々に加速して、あたしゃあ「わー!」と叫ぶ思いをさせられる。ったく女はよー!失礼、男かも知れないですね。
 ピカピカったって、一年経てば小汚くなっちまうんだ、ははははは。諸行無行です。単に汚くパワーの無いカローラになっちまって、笑っちゃいますよね。ま、あたしが車を洗う気が、全く無い所為なんだけど。
 で、結局はボロボロになった。最後迄パワー不足、あたしに文句を言われ続けて、あんまりだ、申し訳無い、と今思います。
 あたしゃあ車と別れる時は、清酒と塩を捧げて、手を合わせて感謝をして別れる。今迄確り働いてくれたんだから……。
 次の車はドミンゴだ。冨士重工の車で、七人乗れる。当時の家族を全員乗せられる。其の上4駆で、切り替えは手元のスイッチでOK。夢んごたある(九州弁)。
 欠点は小型に纏めた為、幅が無く背が高い。ウエハスを立てて走る様なんで、横風を受けるとハンドルを取られる。高速道路で飛ばしたら、命懸けなのだ(分かれば同士です)。
 その代り雪と坂には絶対だった。
 ある日、4駆の侭ロックが解けず、常に4駆になって、ハンドルは変に重く、切るとガッガッガと異様な音を立て、やっと方向転換出来る。車庫入れなんざ、力任せに重いハンドルを切って、ガガガガと大騒ぎをする。其の上ガソリンを無闇に食う様になって、リッター5Km。何だよ、ジャガーかよ!
 はははは、見てれ居れば馬鹿ですなあ。だから修理工場で直しました。そしたら、凄―く快適になって、喜んで走り乍ら4駆のボタンを何気なく押した。阿保じゃ(今思ってだ、又壊れるとは思わないよ、普通は!)。其の侭フルタイム4駆に戻って、ガガガガの世界。あー!修理工場よ、本当に直したのかよ!
 もう終わりだ、仕事も辞めるから車は要らない、と決心したら叔父さんから電話。
叔父さん「健ちゃん、車に乗るのを止めた。車を売るから、値を付けてよ」
私「仕事を辞めるから、車は持たないんです」
叔父さん「幾らでも良いんだよ」
私「五万円なら……」
叔父さん「うーん、其れで良いよ」
 後で、車検の方が高かった(車検直後でした)と嘆かれたが、仕方無い。
 其の車も、子供達がガチャガチャに汚くしちまったので、叔父さんには見せられない、死んでも見せられない。其の車はFIT。
あたしは、本当はジープに乗りたい!今のでは無く昔のタイプ。フルオープンで山道を走りたい。冬ならマフラーを巻いて、眼鏡(昔のスキー眼鏡の様なセパレーツの)を掛けて、雪道を4駆で走るんだー!!
 最期に、柄でも無い事をほざきました。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

オープンジープで、キャンバス布地に幌がつけられるようになっているジープ 良いですねー。マフラー風にそよがせて、洒落た丸い眼鏡、、、すごくいいですよー。絵になります。 帽子を被らないと髪が むちゃくちゃになりますけど。フィリピンのレイテ島にいたとき そんなジープをもっていました。川でもざぶざぶ渡って、石ころだらけの道もよく走りました。でも、花嫁と花婿を教会に連れて行くときに乗せましたが 花嫁のベールが風で飛んでいってしまい 恨まれました。

kenzaburou さんのコメント...

あっらー、其れはお気の毒でした。

でも、羨ましいです、ジープを走らせていたとは、Dogloverさんは、やるもんですね!!