2014年5月2日金曜日

クソ面倒な話 その六十六




 前回に続きウクライナの事。
 今度はウクライナ東部がもめて居る。唯、其処ではロシア系住民が過半数には到底及ばないので、住民投票は使えない手だ。
 依って、常套手段の騒乱状況を造り出す。史上何度繰り返らされた事だろう。人は歴史から学んで居る筈だが、何故だか同じ歴史を造って行くのだ。何を学んだんだろう?
 筋書きは、ウクライナ東部が騒乱状態となって、ロシア系住民の保護の為にロシア軍が国境を越えて進駐する。
 あたしゃあ其の筋書きには飽き飽きして居る。付け加えれば、其の騒乱状態が、放っておいたら出来ないか、直ぐに収まる時は、放置出来ないと言う事だ。
 無理やりでも造り出さなければ、自然と収まって仕舞う。すると、軍事介入の口実も消滅する。此れはとてもマズい。
 相当数のロシア秘密部隊が潜入し、扇動及び要所の占領に努めて居る筈だ。当然武器も送り込んで居る事だろう。現に、バルカン半島の紛争の時のセルビア側の男が、ウクライナの占拠人民(?)の中に居たと言うスクープが有った。
 何も驚く事では無い、当たり前の戦術で有る。あたしがプーチン大統領でも、同じ事をする。但し、ウクライナ東部が欲しければ、の話だ。
 プーチンは欲しいらしい。旧ソ連の覇権を目指して居るらしい。本人から聞いては居ないので断言は出来ないが、一連の動きは其の方向を指して居る。
 そして面倒なのは、ロシア国民もそう考えて居る様だ。プーチンの支持率急上昇を見れば、其れと知れる。
 東欧諸国にとっては悪夢だろう。凄く下手をすりゃあ、又ロシアの衛星国になるのだ。やっと独立したのにさあ。
 ロシア人には“韃靼のくびき”と言うトラウマが有る。東欧人には、“ロシアのくびき”が有る訳だ。地続きの恐怖は我々日本人には分からない部分だろう。
 憲法九条をノーベル平和賞に、なぞと言う人は、そんな現実も歴史も、全く知らないか、或いは知ろうとしないのが、どっちだろう?

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