2014年5月12日月曜日

山の報告です その四十七




 やがてテントが見えた。やったぜ。アタックの帰りは楽ちんだ。身に着けた物を干し、雪を追加で集めて、ハイ終わり。
 十二時で有った。普通のパーティなら撤収して下山で有る。あたし達はそんな勿体無い事は出来ない。此れからゆっくりと雪上のテントで、ゴロゴロしたり酒を飲んだりするのだ、ふっふっふ。
 早速乾杯。ゴロゴロし乍らブランデーやウイスキーをチビチビやる。極楽極楽なのだ。情け無い、とは最早思わない。身の丈に合った山登りです(でも情け無い?)。
 恒例の夜の宴会も開催された。仕舞には呂律が回らくなってお開き。うーん、山に来たんだか飲みに来たんだか。ま、良いのさ。凄く楽しいんだから。

 
 翌五日、撤収で有る。昨日よりは霞が強い。最高の日にアタック出来た訳だ。多少は霞んで居ても、風も穏か、言う事無しだ。
 下りの藪は、登りの百倍は楽で有る。其れ程の苦労も無く鉄塔へ下る。整備道は直ぐ見つかった。其れを下るので、雪の急斜面の苦労は無い。入山日は馬鹿をやったもんだ。
 とっとと林道へ出た。出口の階段が崩れて居た。其れで見落としたのだ。畜生、ドジを踏んだもんだぜ。
 バスを待つ間に装備を片付け、バスが来ればうつらうつらして居るうちに越後湯沢にご到着だ。始まれば、あっと言う間に終わる。三日前には、此処で寝て居たのだ。
 とうとう誰にも会わなかった。最終日に、誰か登って来るだろうと思って居たが、誰も来ない。此の連休は、我々だけが日白山へ登った事になる。
 駅前の蕎麦屋で一杯やって新幹線。又飲んだのかって?やらいでかい、降りてきてからの一杯は、全く堪えられませんぜ。
 かくして今年のグータラ春山は、無事に終了したのだ。目出度いこってす。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

あー!!!楽しい山行ですね。本当にうらやましい。写真のような眺めを満喫しながらテントで飲んで食べて、ごろごろするのは、まったく極楽でしょう。いいですねー!!!

kenzaburou さんのコメント...

へへへ、歳なりの雪山です。
遭難と無縁なのが何よりなんで、こんなもんかなと、あたしもYも思ってます。