2014年5月7日水曜日

山の報告です その四十五




 二日の夜越後湯沢に行き、例に依って表で寝て、日白山(にっぱくさん)に登って、五日に帰って来ました。
いやー、三度目の正直、一回は悪天候が分かり切って居たので中止したから、四年目にしてやっと、日白山に辿り着いた。
 同行者は言う迄も無くYだ。予定では、あたしの単独行だった。一週間前にYが痛風を発症したのでこりゃ無理だと、単独の装備を整えて居たら、痛風が収まったと連絡が有って、テントやバーナーを引き摺り出したのだ。
 一番のバスを降りて、去年幕営した鉄塔を見上げる、本当に直ぐ其処だ。唯、雪が見えない。今年も藪漕ぎ決定で有る。でも、天気は上々、文句を言ったら罰が当たる。
 目的の日白山へは、地元の足の揃ったパーティなら、空身で日帰りコースで有る。東京から来る我々はそうは行かない。それでも一泊で悠々なのだが、せわしない。
 贅沢三昧、駅で一泊山中二泊、雪山キャンプの乗りって事だ。何度も書くが、通り掛かるパーティの反応は揃って同じ、「良いなあー!」で有る。やれば良いのにね。
 二居峠へ所々雪を踏み乍ら到着。少し行って鉄塔管理道に入れば、鉄塔に着けるのだ。
 今年は変な所に雪が多かった。雪道を越えて暫くで入口なのだが、無い。明らかに通り過ぎたのだ。えーい、此処で良いや、と雪渓に入った。偉く良い加減ですなあ。
 傾斜は増す。やがて雪の急登で必死に靴を蹴り込む。そしてトラバース、冷や冷やの連続で、薄い藪に飛び込み登る。
 方向違いの所から、笹を漕ぎ乍ら鉄塔に着いた。あたしの良い加減の結果が、思わぬ大苦労だ。最初の目的地に一汗(含む冷や汗)かいて仕舞った。アホじゃ。
 さて、藪に突入だ。手にするピッケルとストックは単なる邪魔者、紐で結ばれて居るので引き摺って行く。其れが引っ掛かって、又じたばたとする。
 幕営具を背負っての藪漕ぎは、やった人しか分からない。木や笹や蔦が、体もザックも靴も引っ掛かって邪魔をする。一歩一歩が格闘なの。それでも「山の報告 白砂山Ⅰ」よりは、遥かに増しなのだ。続きます。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

連休は、まだまだ雪の深い上越だったのですね。お疲れ様でした。無事に帰られて、良かったです。ニューカメラも大活躍したことでしょう。急斜面の雪の笹藪の藪こぎ!!!
テントや食料を背に、ストック2本とピッケルを持って登られたのですか?すごいっす!!!

kenzaburou さんのコメント...

いやー、グータラ登山で、恥ずかしい限りです。