2013年2月13日水曜日

クソ面倒な話 その五十五




 中国は陸軍国だが、たまに海洋国となる事が有る。北方、西方の圧力が弱った時、詰まり騎馬民族の脅威が消えた時だ。
 代表は、余りにも有名な鄭和の大航海で有る。明の永楽帝の時代、未だツングースは台頭しておらず、平和と繁栄の時代だった。
 鄭和は永楽帝の命を受け、大船団を造る。其の数62隻。最大の船は8000t相当だと言うのだから凄い。コロンブスのサンタマリア号は185tなのだから、桁違いだ。
 2万数千の乗組員を要する大船団は、7度の遠征を行うが、最も遠くはアフリカのケニアに迄達して居る。
 朝貢貿易の促進が目的だったのだから、大艦隊と言い直しても良いだろう。勿論訪問諸国は大艦隊に度肝を抜かれ、朝貢貿易に応じた。見事目的達成で有る。うーん、亜細亜史にとってのビッグエベントなのだが、結局中華思想の宣伝塔なのだなあ。
 さて現在。中共には、北方、西方の圧力は無い。ロシアは中共の後塵を拝するに至ったので、最早脅威では無い。中央アジアの諸国も然り。では、海に乗り出そう。
 お陰で南シナ海は、中共海軍の制圧下に、ほぼなった。中共海軍には、フイリッピンもヴェトナムも勝てない。従って遠慮無く中共海軍が活躍している。
 じゃあ、東シナ海は?尖閣諸島でひたすら国民を煽って居る。工場迄襲わせた。あ、襲わせたって意味が分からなければ、説明しよう。中共では、全ての動きは政府の指示か、或いは認可(含無言の許可)の元に有る。
 中共は全体主義の国家なんだから、極めて当然な事だ。たとえば、天安門事件って検索も出来ないって訳なのだ。
 知らない方が居るとしよう。それがさ、多いんだよね。不思議です。フイリッピンやベトナム(そしてインドネシアや印度)が、日本が毅然と中国に(軍事的にも)対処する事を望んで居るのだ。
 マスコミの所為にしたかったが、止めた。マスコミも商売だ。人々が読みたがる、或いは見たがる、或いは聞きたがる情報を提供するのは、当然だの事なのだ。
 嫌で有ろう話は続きます。

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