2013年2月11日月曜日

我がロマンチック街道 その八





☆第七区間
 巻機山から丹後山への路無き雪道が、七つ目の区切りとなる。これ又若かったので、駅一泊、山中二泊で歩いた。今なら山中三、四泊の予定で組むルートだ。でも合理的でしょう。若い時に厳しいコースを終えて置く。比較的優しい所は、老後の楽しみに、取って置くってえのは。
 巻機山も清水部落から登る。前述の通り、山スキーヤーと登山者が混在して登る。途中からは完全な雪道となるのだ。ピークが三つ有って分かりにくいとも書いた。
 でも、分かりにくくて問題が有るのは、巻機山に登ってから主稜線を行く人間に取ってで有って、三つのピークの東端の牛ヶ岳の一寸と南から、東に下る主稜線を見つけなければならないのだ。ま、視界が効けば何でも無いんだけどね。
 閑話で白馬蓮華岳で六人の遭難について書いた。其の時、私の経験で、晴天が見る見る吹き降りになって、氷点下に気温が落ちたと書いた。
 其れが此の時の巻機頂上だったのだ。登って居る時は快晴で暑いの何の、頂上では突然氷点下の吹き降り、私には良く有る話で凄く嬉しいよ、本当にさ!スキーヤー達も喜んで逃げ散ったよ!
 でも、視界の利くうちに方向は掴んで置いた。同時に先行パーティのトレースも確認して置いたのだ、フッフッフ、何のかんのと言い乍ら、意外と私も確りして居る(時も有ったとね。今はボヤーっとしとるばい)。
 とは言いつつも遥けくも来たものよ。吾妻線の長野原草津口から入山し(実際は下山したんだけど、便宜上入山口とする)、巻機山と言えば、上越本線の六日町だ。六回に区切って来たのだが、良くぞ歩いた。と、我乍ら感心しちまうのだが、多くの部分は若い頃なので、何て事無かったよ、が正しいのだろう。当然乍ら、今(年を取った)の感覚とは偉く違うのだ。
 (我がロマンチック街道 その九へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

上越国境稜線、、、本当に、劇的に急激に、天候が変わるのですねー。恐ろしいですね。
厳しい山行を若いうちに やっておいて、その後、比較的楽な山行を、年を取った時の楽しみに、とっておく、、、ゆとりですね!!!いいなー!

kenzaburou さんのコメント...

天候急変夏から冬へ、此れが春山遭難の主原因です。
だから皆さんに、何故?と思われる事故になるのです。