詰まらない事を、自慢げに話す奴が居る。是非勘弁して欲しいですなあ。で、今回はあたしがその自慢する奴になるのだ。フッフッフ、逃げたい方は、今のうちですよ!
最早誰も残っちゃ居ないだろう。こうなりゃあ好き放題だぜー!(自棄? うん……)
零細山岳会のパーティで、大昔奥多摩を歩いて居た。場所は?ん、何せ大昔なんで、覚えて無い……。
丁度谷を挟んで尾根が有る。そう、こだまの絶好地点だ。彼方此方のパーティがヤッホーを掛けて居る。勿論、うちのパーティの諸君もヤッホーを掛けて居る。
大勢のヤッホーが交差して、良い感じで、耳に心地良い。其処に加わらなきゃあ山男では無い。自称山男のあたしとしては、勿論キスリングを背にして両足を踏ん張り、両手を口に当てて思いっ切りヤッホーを掛けた。
谷間にあたしのヤッホーが響き渡った。其れも、何度も何度も。其のヤッホーが尾を引いて消えると、静寂になった。皆さん、余りに見事なヤッホーに沈黙して仕舞ったのだ。
書いて居て汗が出た。えーい、構うもんか、最初から自慢すると宣言してるんだから!
其の自慢する事が碌に無いのが、我乍ら哀れで有りますなあ。
「大塚お前、粋だなあ」と言われた事が有る。あたしは自分を結構粋な奴だと思って居るが、人様はそうは思って居ない様だ。世の中とは、侭ならぬものだ。
何の時かって?何、テントの中か避難小屋か忘れたが、ローソクが点いて辺りを照らして居た。勿論山用の太い奴だ。
あたしは煙草をくわえ、ひょいとローソクを取って、其の炎で煙草に火を点けた。其れだけの事なので、言われたあたしがキョトンとした有様。他からも賛同の声が有ったから、きっと粋に見えたのだろう。当たり前の行為なのに。
あー、柄にも無く自慢は、疲れる……。
2 件のコメント:
みごとなヤッホー、ろうそくの火でタバコ、、、粋でオシャレですよー!
そう言って頂くと救われます(汗)。
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