2012年11月22日木曜日

ハイクへのお誘い その二十三






 雨山は南東側の展望が開けた、ブナ林帯の気持の良いピークだ。檜岳(ひのきだっか、くどい?)や伊勢沢ノ頭も良い所なのだが、植林の影が有る。従って最も自然なピークは此処となる。
 あたしの登った日は、初老の夫婦が日溜りで、景色を見乍ら弁当を使って居た。処で、弁当を使うって、最近聞かない。最早死語なのだろうか。
 彼等はあたしと逆コースを来たとの事。今日会ったのはあたしが最初だそうで、こちらも同じ状況だ。



 二人と別れ、進むと道は下る。下るに従い檜岳が競り上がって来て、登り返すのが大変そうだが、取り付けば思いのほか直ぐに頂上(1166.8m)に立てる。雨山からは三十分一寸とで有る。
 次のピークが伊勢沢ノ頭(1177m)だ。檜岳からも三十分一寸とだ。巧く行けば富士山が見える頂で有る。



 此処迄の行程は、右は蛭から檜洞丸の山々、左は平野部が広がると言う、素敵な展望なのだが、樹木が邪魔する事が多く、ぱーっと開ける事は、そうは無い。
 さて、伊勢沢ノ頭からは多少踏み跡が不明瞭になるので慎重に。五十分で秦野峠へ下り着く。此処は旧峠で、林道秦野峠に行かなければならない。
 最初はアップダウンを繰り返すが、直ぐに下りとなり、下り切って枯れ沢を渡ると標識。



 撤去となって居るので、直ぐに無くなるだろうが、誤解をしやすい表記だ。此処で下ってはいけない。巻き道を登るのだ。下りの道は沢に降りて終ってしまう。
 一登りさせられ、今度は急な下りが始まる。降り立った所が林道秦野峠で有る。三本の林道が集まって居るが、一番左の道が正解で有る。秦野峠から林道秦野峠へは二十分だが、もっと長かった様に思うのは、疲れが出た為だろう。
 さあ、一時間十分の林道歩きが始まる。とは言っても広々とした谷間の林道下りなので、気分が良くて、そう長くは感じない。やがて橋を渡ると、朝通った林道出会いで有る。
 此のルートは地図上で七時間三十五分、結構ボリュームが有る。変化も有る。で、迷う可能性も有る。余り人が入らないのは無理も無い。併し、良いコースですよ。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

あーやれやれ、、、よく歩きました。本当に本当の山登りです。出発点の名前からして、本格的、、「寄」と書いて、「やどりぎ」と読ませるなど、素敵すぎます。立派に富士を目の前に見られるのですね。山頂のご夫婦は、別ルートで登られたんでしょうね。やっぱり丹沢は 奥が深いですねー!

kenzaburou さんのコメント...

はい、歩きでと変化に富んだコースです。
山頂のご夫婦は、あたしと逆ルートでした。
奥がふっかーーいのです。