古い山の知り合いにSN氏と言う二つ先輩が居る。三昔半前、コースを組んでくれと頼まれた。では行った事の無い所をと、奥多摩の御岳から三頭山への縦走を提案した。
で、当日はSN氏のお仲間数人を加えての縦走となった。うーん、思ったより長い行程だ。でも、やってやれない事は無い。天気は上々だし、脚も揃って居る。
と思ったが、SN氏が参って仕舞った。彼はしきりに辛がるので、目的地は放棄して下る事にした。其の頃にはSN氏はやっと下る状態、さぞや辛かったのだろう。私も早めに見極めるべきだったのだ。
其れ以来SN氏と顔を合わすと、大塚君と山に行くと殺される、とからかわれる。でも、言い出しっぺはSN氏なんだし、無事に帰れたんだからもう勘弁して下さいよ(ペコリ)。
妻が念願のイタリア旅行へ、次女と出掛けた。十年程前の事。知り合いのNK君の奥方も何処かへ出掛けるとの事で、置いてけぼりの男二人で何処か山でも行こうか、と話が決まった。
よし、アルプス縦走五日間だ、ペッペッペ(つばを手に付ける音)。と張り切って計画を練って彼に提案した。NKは絶句した。
NK「そんな本格的なのじゃなくて、日帰りとか……」
私「え、日帰り!」
思惑の違いで、此の話はお流れ。でも其れで良かったのだ。突如縦走なんぞさせられたら、メタボの気の有るNK君は、山嫌いになって居たやも知れない。
割と空気が読めないですなあ、私は。其の結果私に良い運動をさせられた人が結構居るもので、そりゃあお気の毒では有るけれど、考えように依っては、極めて貴重な経験だったでしょう?(え、全然駄目?)
2 件のコメント:
本当にNKさん、山歩きという貴重な体験のチャンスを逃して、一生の損をしましたねー! 取り残された男二人して、日帰りのピクニックなどでなく、本当に5日間のアルプス縦走に連れて行ってもらっていたら、人生の見かたが変わっていたでしょうに! 今回は、チャンスを逃したNKさんが、お気の毒!
言われれば確かにそうですね。NK君はチャンスを逃しましたね!
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