2012年10月14日日曜日

ハイクへのお誘い その二十





 さて、無事に路を見つけたとしよう。目出度い。此処から沢と別れ高度を稼ぎ始める。登ったり巻いたり、時々広がる風景を楽しみ乍ら行ける。もう危険は去ったのだ。鼻歌でも歌おう、余裕が有ればだけど。
 稜線に出る200m以上前から、新しく手入れがされて居る。手入れ用の杭も置いて有る。ひょっとすると神奈川県は、書策新道(新道?)を復活させる気なのかも知れない。だったら此の案内は茶番になっちまうが、あたし的には其れで結構だ。書策新道は、渋谷書策氏の遺作なのだから。
 稜線に出れば、展望が利いて風は通って、天国ごたある。尤も秋が始まって居たので、寒くは有ったけど。
 此れから先は一級国道なので、あたしが案内する迄も無いだろう。右に下れば、行者の鎖場を経て三ノ塔からヤビツ峠に至る。
 でも、今回が初めての人の居る確率は零では無いのだから、取り合えず塔ヶ岳へ向かおう。余計なこったって?念の為だよ!
 一登りで新大日だ。此処からは一寸と下る。登り返さねければならない下りは、余り嬉しく無い。小さなコブを二つ程越える。左は本谷の突き上げの大ガレだ。




 塔への最後の登りは、どの方向から来ても結構きつく感じる。年は取りたく無いもだ。塔に登り着けば、富士山が迎えてくれた。秋風と共に登山者も増えて居る。何時来ても、あー、やって来たぞ、と思える山頂で有る。




 大倉へ向けて下りだす。大蔵迄は7000mの道のりで、地図上で二時間二十分を要する。下り始めて十五分で、道は左に分かれる。真直ぐ行くと鍋割なので気を付けよう。確りした道標が有るので、間違え様も無い筈だが、運悪くもたまに間違える人が居る。
 此処からの下りで登りは二箇所、花立と堀山で有る。両方とも僅かな登りで有る。一本松近辺は、十年以上前にカエデの苗木を植えて紅葉の道を作ろうとして居た。其れが今では立派な木になった。さぞや見事だろう。シーズンに又来よーっと。




 下り飽きた頃、大倉に着く。あとはバスで渋沢へ帰れば宜しい。あたしは勿論O屋で一杯。さもなければ、とっととヤビツ峠へ下ってるって。
 此の章はどうするか迷った。結局アップしたが、くれぐれも気を付けて自信の有る方のみお出掛け下さい。そしてあくまで自己責任ですから、慎重に願います。

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