2012年10月25日木曜日

臆病者の痩せ我慢 その一




 私は本来からすれば、沢には絶対に入りたくない。だって、高所恐怖症の私としては、有名な沢でも無名な沢でも、結構危険な思いをさせられる。特に、無名な沢で危険な思いを(実は無名な沢、小さくて馬鹿みたいな沢の方が、危険な場合が多いのだ)してるなんざ、冗談にもなりゃあしない。
 併し、丹沢フアンとしては、丹沢の売りの沢をスルー出来ないのは非常に辛い処で、一応一通りの経験が無いと、此のブログもやって行けない訳なのだ、と勝手に思って居るのだ(殆んど誰も来ないのにねえ)。
 馬鹿ですなあ、苦手なら苦手で良いのにさあ、無理しちゃってさあ。まあね、男は痩せ我慢が命、フン、私もやせ我慢さ。
 前述だけど、名の有る沢は避けまくり、好んで変な沢行って、滝に出会えば巻く場所を必死に探すのだ。あのー、其れって酷く馬鹿なんじゃないの?
 それで良いのだ、分相応が私の本分。詰まり、訳の分からん沢で、必死こいてサバイバルを繰り広げるのが、とことん身に付いた私の本分なの(涙)。アホや。
 巻くと言っても、高所恐怖症の私には容易では無い。下手すっと、滝を直登した方が遥かに安全なのではないか、と常に痛感させられる。(でも、岩場が怖くて直登出来ないんだよねえ♪)
無名の沢の滝を巻いて居て、極くたまに残置ハーケンが有る。其れにカナビラを掛け、ザイルを通したのだろう。流石に、必要ポイントに打って有る。と言う事は、其処は結構ヤバイ訳なのだ。
 私はカナビラは持って行かない。其のハーケンの穴に指を通し、ビクビクと歩を進めるのだが、滑落した時には其のハーケンは、私の指を切り取る役を果たすのみで、私は一気に落ちて行くのだ。とても嬉しい。
 (臆病者の痩せ我慢 その二へ続く)

4 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

残っているハーケンに指を掛ける時、ハーケンがゆるくて抜けるかもしれない、そうしたら、別のところに体重をかけて、どう逃げるか、とか、いろいろ考えながら登るものなのですか?

kenzaburou さんのコメント...

何も考えてません。
ただただ危ない所は突破したい、の一心です。
次にどう動こうとは脳ではなく、目が判断してるんです。

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

すごいなー(うっとり)!!!

kenzaburou さんのコメント...

すごくなんて全くないのです(汗)。
唯馬鹿なだけなんです。。。。