Sは夏だと、小屋に寄ってビールを買い、グビグビ飲んで歩き出すと、前に書いた。
実はあたしも、ピークの小屋なら、其れをやる。流石に、Sの様に登る途中では出来ない。あくまで後は下るだけ、と言うタイミングなので、Sとは比べるべきも無いだらしなさなのだ。
言う迄も無い事ながら、美味い、其れも凄く美味い!!ご同輩は結構多く、小屋に入って来るなりビールを注文する。そして美味そうに飲み干す、あたしは仲間だなと、ニヤッとして見て居る。パーティでドヤドヤと入って来て、一斉にビール、と言うのも良く有る。
350mlで400円~500円、担ぎ上げる苦労を考えれば、安いものだ。大体、酒場で飲んでもそんなもんなんだから、環境を考えれば極安と言っても宜しい。え、そんな安い飲み屋にゃ行かないだって?ああそうかい、安酒場で悪かったな!!
此れは夏の楽しみでは有るが、偶に冬もやる。小屋は冬でもビールを凍らさないで保存して居るので、可能なのだ。自分のザックに放り込んで持ち上げても、凍って仕舞って飲めない。
ストーブがガンガン燃えて、体の冷たさが完全に去ると、急にビールが欲しくなる。そして夏に劣らず、美味いのだ。
此れは丹沢の小屋の特権なのだろうか。昔、正月の北沢峠で、単独で幕営してた時、滅茶苦茶寒いのに、何故かビールが飲みたくなって、わざわざ靴を履いて小屋に行き(正月だけは営業して居る)、「ビールを下さい」と言ったら呆れられた。
「日本酒なら有りますけど」
結構ですと答えて凍て付いたテントに戻ったが、当然です。ビールが有っても氷の塊だ。でも、八ヶ岳の赤石鉱泉や行者小屋ではビールが有るんだから、丹沢と、麓の小屋の特権ですな。特権は、フルに活用させて貰います、ふっふっふ。
2012年1月9日月曜日
閑話 その七十六
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