2011年12月24日土曜日

閑話 その七十五


 年末の23日近辺に、今年最後の山に行く習慣が出来たのは此処10年程だろう。勿論Yと一緒だ。日帰りも泊まりも有る。
 今年は、此の間の山行、大倉の僅か30分
上で幕営する魅力に取り付かれ、やっちまったぜ。ふしだらですなあ。とは言っても幕営地では無く、堀山の山頂に張ったのだ。でも、大倉へ1時間で下れるので、似た様なものだ。
 違法行為なので、書いてはいけないのだろ
うけど、道から見えない所にひっそりと張り、勿論ゴミ一つ残して来なかったので、大目に見て下さい(ペコリ)。
 23日に出発、林道を1時間、モミソ沢出
会へ下降して、堀山の植林の末端へ取り付こうとしたのだが、大分下流へ下る様で、渡渉を繰り返すのが嫌になり、モミソ沢へ入って幾つか滝を越え、適当な斜面に取り付いた。
 此れが大間違い。例の脆い岩と土の混合で
ろくな手掛かりも無く、傾斜は増しても今更戻るに戻れず、冷や汗をかき乍ら、根っ子や岩角を必死に掴んで這い登って行く。植林帯を登る積もりだったので、偽トレッキングシューズを履いて行ったのが、最大の失敗。
 偽トレッキングシューズとは、見た目は確
りして居るが、防水能力ゼロで柔らかいゴム底、蹴り込んでも足場は造れず、岩角に爪先を掛けても、グニャリと外れて仕舞うのだ。
 地下足袋の方が遥かに強力で有る。で、悪
戦奮闘、気付けば手は血だらけ(素手だったので。馬鹿です、軍手を嵌めるのがセオリー)の有様、どうにか尾根に這い上がって見下ろして、Yと共にゾーっとした。文字通りの崖だった。ああ、怖かった。
 と言う訳で堀山に登り着いたらくたくたで、
此処で良かろうとなった次第。
 テントの中で霰の音を聞き乍ら、飲みまし
た。夜中にも恒例の夜の飲み会、朝下って、O屋で又飲むと言う、文字通りの忘年山行、さっき帰った処。テントのフライは凍って居ました。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

おかえりなさい。
今度の沢登りというか、崖のぼりも また命がけで、、、無事に帰られて、良かったです。ミッションインポッシブルでしたねー。手が血だらけになっても、片手失くすほどではなくて、良かったです。ほんとうに、お疲れ様です。ぶじに平和で静かな良いお正月をお迎えください。

kenzaburou さんのコメント...

有り難う御座います。

怖い思いはしましたが、ひたすら飲む山でしたので。一寸と恥ずかしくも有ります。