2011年12月11日日曜日

閑話 その七十四


 テント生活にマットは欠かせない。とは言っても、昔の木のポールで綿布のテント時代には、マットなんざ無かった。適当なもの、そうねえ、予備のセーターとか新聞紙とか、片っ端から敷いてマット代わりにして居た。
 もっとも、冬はどうだったのだろう。綿布
以外にはフェルト位しか思い浮かばないが、そうだとしたらさぞや重かっただろう。
 ウレタンのマットの登場は嬉しい驚きだっ
た。軽くて熱の遮断(この際は冷気の遮断)も充分で有る。
 とは言ってもあたしの購入した暑さ2
Cmのマットでは、冬の冷気は遮断出来ず、無いよっかは余程増しだが、シェラフの中が寒いのでは無く、冷たいのが辛かった。
 或る歳の山で、素晴らしいマットを持って
居るパーティと擦れ違った。上越の春だった。其のマットは常識を覆して、キャタビラ状の厚いマットだった。
 わ、凄い、ありゃあ冷たくなかんべさ。早
速購入した。あんなウレタンにしちゃあ高価だが、仕方無い。Yも買った。
 凄い威力だった。冬山でも冷たいけど、レ
ベルが違う。Sの言う通り、山は金(かね)だ。認めたくは無いけど、其の通りだ。
 でも、あたしが様な山は想定外に造って有
るのは至極当然。なにせキャタビラ状なんだから、かさばるのでザックの外に括る。ザックのなかになんか入れられない。
 其の状態で藪に突入すれば、結果は明らか
で、藪に傷められボロボロになるので、現にボロボロになっちまった。
 でも、使える。登山者(一寸と特殊な)は
ホームレスに似て居る。生きられば良い。
 表現に難有りだって?おい偽善者、あたし
と山を登ってから言え!!突き落とさないから安心してね(多分)。
 どんどん良い道具が出るけど、お陰で山を
舐める風潮に近いものを感じるが、危険です。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

悪戯っ子は、ケン様に誘われたけど「大丈夫、サブザイル持ってくから・・・」と聞いた瞬間に山で使うサブザイルって、せいぜい5mmの奴で危ないし、どうやら初心者を山に誘い怖い目に合わせるのが趣味らしいので辞退しました。
ヨットも冬は寒いです。しかも舵を握ったまま動かずにいるのでグローブを着けた手も凍傷に成りかねないのです。
暖を取るにはウイスキーをチビチビやるしかないのですが、冬は風が安定して、しかも空気が重い(ホントです)ので夏より早く走れるので毎年、寒くなると海に行きます。でも初心者は誘いません。寒くてキャビンに入り、げろを吐く事必至ですから。

kenzaburou さんのコメント...

な、何と、丸であたしが変態いじめ野郎みたいじゃないですか。そんな趣味は、ほとんど有りません!!……少しだけです。

冬のヨットは厳しいでしょうね。山とどっこいの辛さですね。

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

外見がどうでも、「山では生きられれば良い、、」、はいはい、仰る意味をしっかり理解しています。だから突き落とさないでください。
以前、マットだけでなく枕まで持って担いでいる人を見かけましたけど。ああいうのは どうなんでしょうね。

kenzaburou さんのコメント...

DOGLOVER AKIKO さん

はっはっはっは、きっと枕が変わると眠れない人なんでしょう。

匿名 さんのコメント...

悪戯っ子はロングレースの時にパジャマに着替えて眠りましたが、皆が笑ってましたね。
流石にマイ枕は持っていきません。やたらとシュラフがあるので其れを枕にしています。

kenzaburou さんのコメント...

悪戯っ子さん

ほとんど、枕を持って山歩きと同じです、はっはっはっは。