はっはっは、ロマン溢れる廃線の旅、は有得ても、廃道の旅は有得ない。涙こぼれる廃道の旅なら、正解だろう。
前述の通りに私の廃道の定義は、最早通行不能と此れを認む、なんだから、下手をすると路だった痕跡すら無い。
で、其の時もそうで、初っ端は痕跡すら無い。ガレを下りザレをトラバースし、強引に下るうちに踏跡に出て、後は直ぐに林道に降り立った。程無く玄倉の部落だ。気分の良い集落で私は大好きだ。住んで居る人はどうなんだろう。住んで居るんだから、良い所だと思って居るのでは。余計な事?失礼しました!
朝一番のバスで登って来た事が有った。面白かったのは、各部落で新聞を受け取る人が待って居て、バスが着くと新聞の束を持って行くのだ。勿論、バスの入り口には新聞の束が幾つも積んで有る。各新聞の混載の束だ。
当番制なんだろう。配達少年は居ないもんねえ。もし居ても、走り回る距離と比べれば余りにも部数が少ないから、解雇の憂き目を見るだけだ。生活の知恵を見て、成る程と偉く感心したのです。流石に中川温泉の束が、一番大きかったのだ。客にも読んで貰うからだろう。
どうでも良い事だって?私はそう言うどうでも良い事が大好きなの!
最近の事、宮ヶ瀬にダムが造られ、宮ヶ瀬湖が誕生した。小田急電鉄は大喜びで、宣伝にあい努めて居る。観光スポットが増えたのだから目出度い。丹沢湖より大分大きい。倍以上有る。
悲しいのは中津渓谷が湖底に沈んだ事だ。昭和四十九年のブルーガイドブック丹沢には、日本観光百選渓谷の部に入選有名となり、交通の便に恵まれてコースも完備し、家族づれのハイキングには好適な地である、となって居る。
私も何度か歩いた。一時間強で抜けられる一寸とした散歩道だが、確かに深い渓谷はなかなかのもので、休日は人が多く、偉く賑わって居た。
(ベヘレイは美味しいですよ! その四へ続く)
2011年12月18日日曜日
ベヘレイは美味しいですよ! その三
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