2011年6月11日土曜日

山なんて嫌いだ! その一



 山なんて嫌いだ!と、言いたくなる時の話です。変な章ですなあ。
 バテて歩いて居る時には、常にそう思って
居るのだ。年と共に其の確率は、鰻登り指数級数的に増大して居るのは、我乍ら悲しい。其の癖、帰りの列車の中では、次に登る山を考えて居るのだからお目出度い。
 其れは、山に登る人間には余りに当たり前
の事なので、バテて歩いて居る時以外の事としよう。
 そう規定すると、難しい。滅多に無い。全
然無いのかと問われれば、否と答えざるを得ないので、壊れ掛けた頭を絞って(おいおい、もっと壊れるぞ、無理するんじゃ無い!)何とか思い出そう。
 有った、畜生、冬山の撤収だ。何が嫌だっ
て、こんな嫌なもんは無い。ムカデの大軍に囲まれた方が未だ増しだ(うーん、此れを否定する権利は留保させて下さい(ペコリ))。山なんて嫌いだ!
 大山の章で、寒さで指が動かず、リュック
のファスナーをKに閉めて貰ったと書いた。詰まり、Kにとっては寒くても指は何でも無いが、私には駄目と言う事だ。Sにいたっては、其の時には指が透き通ったんだから、もっと駄目なのだ。スキーの名手(?)のSが決して冬山に行かないのは、指が凍るからなのだろう。
 で、私も同じ。冬山に入れば私とSの差な
んざ、全く無いと同じ世界なのだ。従って私の指はすぐ凍る。
 一番暗いのは夜明け前と言うが、其れは間
違いなので、夜明け前は薄っすらと朝の気配が漂って来るものなのだ。一番寒いのが夜明け前なのだ、と言うと思ってるでしょう。(人差し指を振って)チッチッチ、残念でした、私がそんな間違いを言う筈なんざ無いのだ(ま、たまには間違えるけど)。一番寒いのは日の出直後なので、後は日光の力で気温は上がるのです。
 情無い事に、其の一番寒いタイミングでテ
ントを撤収するのが、時間的なセオリーで、オーバーミトンを嵌めて居ては撤収作業は不可能、従って毛糸の手袋で作業をして居たら、手が痛くて耐えられず、手袋を取ったら指が透き通って居て、慌てて口に咥えたら口内にくっ付いたのには驚いた。
 指が凍り掛けて居た訳で、口内で温めてか
ら手袋を嵌めて作業を続けたが、指はジンジンと激しく痛くて、本当に泣く思いで有った。西穂小屋の幕営地だっただろうか、聖岳の肩だっただろうか、ま、何処かでは有るのだ(惚けです)。
 其の時ばかりでは無い。何時でも冬山の撤
収は、指の痛さで泣く思いをするのだ。此れは、指が寒さに強いKやNやIやTには決して分かって貰えない事で、Sならば、絶対に良く分かってくれる筈だ。ふん、どうせ外の奴等は、面の皮と指の皮が厚いのさ。私とSは繊細なんだよーん(自棄?はい!)。
 (山なんて嫌いだ! その二へ続く)

4 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

まんじゅう きらいだー!!!
良い写真ですねー。

kenzaburou さんのコメント...

う、意味不明で、まんじゅうの話は無いし、悪戯っ子さんみたくなっちゃってるし……。

冬の八ヶ岳です。丁度月が有ったものでつい、シャッターを切りました。

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

八ヶ岳でしたか。冬に縦走されたんですね。
失礼しました。「まんじゅう、、」は 落語の「まんじゅう嫌い」で、嫌いなので まんじゅうを あるだけ食っちまう男のお話でしたー。彼、まんじゅうが大好きなんですよー。

kenzaburou さんのコメント...

まんじゅう怖いの話だとは分かって居るんですけど、意図が分からないんで、な、何なんだろう、と思うあたしはわからんじんなんです。