2011年4月2日土曜日

休題 その六十三



 此の間の土曜日に、大室山手前にテントを張って遊んで来たのだが、春めいて来たと言うのに其の夜だけは真冬に逆戻り、偉い寒さで震え上がって仕舞った。
 で、案の定、朝の景色を撮ろうとしても、カメラが作動しない。スイッチを入れても知らん顔。
 大室山だから良かったが、此れがどっか行きにくい山で、しかも見事な景色が展開されて居たとしたら、あたしは間違いなく、知らん顔をして居るGEを、罵り乍ら力一杯、谷底へ投げ込んで居ただろう。
 あー、良かった、買ったばかりなんだから。それに未だ使いこなせないんだし。
 一応使用法は覚えたつもりだったんだけど、現地へ行くと、えーと、こうするのはどのボタンだったけ、と変なボタンを押して、変なマークが出て慌てる。
 全く馬鹿丸出し親父だ。
 あたしが馬鹿なのは良い。別に文句も無いし、仕方も無い。
 困るのは春山と冬山だ。あ、其れに晩秋の山も加えよう。其の季節には間違い無く、カメラは死ぬと分かった。正確に言えばバッテリーが死ぬのだ。
 勿論バッテリーと予備バッテリーをシェラフの中で抱いて寝て、バッテリーを装填して、其のバッテリーが死んだら、予備に入れ替えて写真を撮る。そうすりゃあOKさ。違うかい、プロはそうしてんだから。
 あたしゃあプロじゃ無い!波外れた無精者だ。でも、そうするしか無いのか、面倒で嫌だなあ。
 大体、ピント位自分で合わさせて欲しいんだよ、あたしゃあさ。機械のお世話になる必要なんざ、全く無いんだ、あたしは目は見えるんだよ!
 写真は前日で未だGEが生きてる時に撮った蛭です。丹沢の最高峰です。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

東山魁夷や平山郁夫が描いた 一流の日本画みたいに、みごとな写真ですね。
「中央丹沢」の大室山は アプローチが長くて遠くて大変そうです。でも、行って見たいですねー!
寒いと そんなに簡単にバッテリーが死んでしまうのですか!!! これからは、寒い夜、バッテリーだけでなく GEをしっかり抱いて可愛がって眠ってください。言うこと 聴くようになってくれるかも。 

kenzaburou さんのコメント...

言う事を聞いてくれる様になれば良いのですが。
あいては曲者なんです……。