大山東麓のO温泉のO荘はすっかりメジャーになって、日帰り入浴バスツアー迄やって来る。猪鍋と、比較的広い露天風呂が売りだ。
S、Kやお仲間を、藪っぽい山中を引き回した事は本文に書いた。そして目的地は温泉で有るとも。其れがO荘だったのだ。
林道を少々歩く事になっても、其れが何さ、一,二時間なら歩いて見せよう。何せ温泉だ。三時間だって良いや。
大山とは別の山に登っても、わざわざバスでO荘へ行った。矢張りあの露天風呂が良かったんだなあ。山の疲れが汗と共に流れ出て行く感じ、山帰りで無ければ味わえない喜びではないかと、しみじみ思う。
風呂から上がると、大抵は猪鍋で(除、夏季)宴会となるのだが、肉が苦手なあたしとしては、単なる野菜鍋なのが悲しい。だって、猪(多分イノブタ)はSとKにやって仕舞うんだから、残るのは野菜だけなのだ。SとKには悪く無い話だっただろう。
あ、好き嫌いが有る自分の所為なんで、文句を言ってるんじゃ無いんだけど、分かってくれてますよね?(読んでればだけど。まあ、読んで無いでしょう)
知ってる人は多いと思うけど、那須に大丸温泉が有る。那須で一番高い所に有る温泉だと記憶してるけど、そうかな?
冬の那須朝日岳の帰りに、泊まった事が有る。冬の那須の山は、何度も書くけど風が半端じゃ無く強い。従って、標高が低い割りに、体感温度はアルプス並みに低く感じられる。
勿論、予約はしておいた。一人と言うと、相手は一寸と嫌そうな声を出したが、予約は受付てくれた。二昔半前なので、当然な反応で有る。お一人様歓迎、なんざ最近のこって、昔はお一人様は嫌われたのだ。特に由緒有る宿はだ。実は大丸温泉は、那須でもトップの由緒有る温泉だったのだ。
古い木造旅館、由緒有るのだから当然だ。で、露天風呂が大きいの、普通じゃ無く大きい。朝日岳で吹かれて、散々冷えて旅館に行って、先ず目指すのは、勿論露天風呂。勿論、内湯で体を洗い、汗を流してからですよ、山帰りなんだから。
内湯から出て露天風呂へ行く、僅か10mが、死ぬ思い、多分-10度、もっと低かったかも知れない。
広い風呂に飛び込むと、暗い照明でもチラチラ舞い落ちる雪が見える。知らぬ間に降り出して居たんですなあ。
山は晴れて居たから、ラッキーの一言だ。でも気温が落ちたので、湯も冷める。体温+アルファーになっちまうので、肩が一寸と出ても冷たい。出られなくなって仕舞ったのだ。
結局一時間以上入って居た。外には、中年のご夫婦と、若い娘の二人連れがやって来て、皆出られなくなっちまった。あ、勘違いしないで下さい、あたしゃあ混浴は好きじゃあ無いんです。だって、何だか落ち着かないでしょうが。
2010年10月19日火曜日
閑話 その五十八
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2 件のコメント:
那須は東京の近所なのに、山らしくて良いところですね。大好きです。大丸温泉には よく行きましたので なつかしいです。実はスキーを見よう見まねで始めたのは 那須でした。30年前の大丸温泉よりも古くて 木造で湯治に来ている人が多かった宿 北温泉という名前だったか?、、には 何度も行ったのですが 宿の名前がどうしてもはっきり思い出せません。
湯治の木造宿ですか。東北みたいですね。今はもう無いのでしょう。
30年前の事です。思い出せなくて当然だ、とあたしは開き直ってます。
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