2010年10月8日金曜日

休題 その五十一



 映画続きです。
 映画と音楽は切り離せない。良い映画には良い曲がついて来る事が多い様に思われる。
 あたしが高校受験の頃、うーん、大昔ですなあ。確か二十一時四十五分から始まる、映画音楽ベストテン(仮名)と言う番組が有った。勿論ラジオだ。投票結果を発表するのだが、毎日だったか週一だったか、全く忘れて仕舞った。無理も無い、余りに昔の話。
 当時のベストスリーは、太陽が一杯、禁じられた遊び、エデンの東の独占状態で、順序が入れ替わるだけ、と記憶が有る。たまに、第三の男や鉄道員が入って来た。
 ハリウッドは二作のみ、あと五作はヨーロッパ映画だ。何時の間にか、ハリウッドに席捲されちまったんですなあ。
 とか言い乍ら、ハリウッド映画をいそいそと観に行くあたし。
 太陽が一杯、禁じられた遊び、エデンの東は、音楽に映画が助けられて居るのでは?勿論名作なんだろうけど、音楽の印象の方が強いのは、あたしだけだろうか。
 はっきり書けば、エデンの東はちっとも面白くなかった。ま、B級SF男の好みでは無いのは、明確ですな。
 禁じられた遊びは可哀そう過ぎるし、太陽が一杯も、まあ、良く出来たサスペンスだ。
 でも、三本とも音楽は群を抜いて居た。未だに通用するのだから、映画音楽の古典に仲間入りしたと言うべきだろう。
 最近の曲はどうだろう。あたしは全ての映画を観て居るのでは無いし、音楽のセンスが特に良い訳でも無いので(断る迄も無い?ご尤も!)、あくまであたしの好みって事で。
 ミザルは良いなあ。パルプフィクションのみならず、ドーベルマン、そしてTAXIにも使っちゃうってえのが凄い。アクティブな雰囲気を造り出す名作だと思う。
 タイタニックのテーマ、此れも良い。一時期は町中に流れて居た。此れも文句無しの名曲だと思って居る。
 微妙な処でマーズアタックのタイトルバック。え、ふざけるなって?本気なんだけど、同感してくれる人は居ないとは思ってました。
 いつも何度でも、千と千尋のエンディングだけど、宮崎氏が監督廃業宣言をした後、いつも何度でもを聞いて、千と千尋を制作し監督した訳だから、千と千尋の生みの親だ。最早、名作の呼称を超えた存在だ。
 マグノリアのシーンバック。CDにも収録されて居ない。全編に流れる曲だが、自然と緊迫感を高めて行く、全く目立たずに極めて効果的なのには、驚いた。隠れた名曲で有る。
 そして、点の記の四季。山とぴったり合うのは、矢張りクラシックですなあ。下手な曲を捻り出しても、大自然には太刀打ち出来ないのは当然で、監督は良い選択をしました。
 たまに音楽でぶち壊される映画が有るが、余りに映画が哀れです。

4 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

「剣岳 点の記」のヴィヴァルデイは 本当に良かったです。「千と千尋、、」も「タイタニック」も、「アラビアのロレンス」も「ドクトルジバゴ」も。

「マグノリア」と「マーズアタック」の音楽???音楽なんてありましたっけ?

kenzaburou さんのコメント...

Doglover Akiko さん

一応有ったのです。タイトルバックと、シーンバック(造語、何気なく流れる曲)なんです……。

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

この映画ふたつとも、あっけにとられながら、おおきな口をあんぐり開けながら 見ていたので夢中で 音に注意をはらっている余裕がありませんでした。

kenzaburou さんのコメント...

無理からぬ事です。

さぞや口がカラカラに渇いた事でしょう、はっはっはっは。あ。失礼!