2010年9月23日木曜日

丹沢は冬も良いのです その五



 小屋に入るとストーブが赤々と燃えて居る。堪らなく幸せな空間だ。こんな豪華な冬山を楽しめるのは、恵まれ過ぎて居て申し訳無く感じる程だ。寝ても寒くない、嬉しいなあ♪テントだったら、冷たい夜を過ごさなきゃならないのにさ。
 朝は日の出を迎えよう。尤も夕よりもずっ
と寒いので、チラ位で良いだろう。上手くすると霧氷かも知れない。何時でも霧氷とは行かないので、綺麗な霧氷と出会えたらラッキーだと思うべきだ。
 朝日にキラキラ輝く霧氷は、見事ですよ!

 以上は好天候を想定して居るので、実際は
そうは行かない事も有る。ガスったり、雪が降ったり、景色はどうなっちまったんだ!と言いたくなる。でも、其れは仕方無いのだ。結局お天気任せさ、山登りは。
 好天の中、下山に掛かるとしよう。白い山
々を楽しみ乍ら雪を踏んで下る。鼻歌の一つも出て来る状況だ。滑って転んでも雪だから、痛く無いし汚れない。面白い位だ。
 大分下るとそうは行かない。地面は雪解け
でグチャグチャになって来る。大倉尾根は其の代表に位置づけられる。Yはチャグチャの大倉尾根で二度も転んで、見事な泥人形になった事が有った。私でさえ、笑うに笑えない、気の毒で。
 丹沢の土は肌理の細かい、最上質の土なの
で、こびり付いたらなかなか取れない。従ってYの装備は泥だらけ、はっはは、あ、笑っちまった。
 悪天候の中、下山としよう。其れは其れで
良いものなの。視界は利かないが、雪を被った木々が美しい。吹き付ける雪が楽しい。無理してないかって?多少はね。
 そりゃあ天気は良い方が良いのは、誰に言
わせても、そうなのだ。でも天気はどうしようも無い事柄なので、悪けりゃ悪いなりの喜びを見つけるのが、山好きってもんじゃ無いんでか?
 私は山好き以前に丹沢好きなんで、悪天候
の丹沢を歩くも、嫌では無いのだ。第一、命の危険を感じる事は殆ど無いのだから。
 これがアルプスの冬なら大変だ。無事に
下れる保証は無い。極力大勢パーティの入る山に行くけど、そうは問屋が卸さない事も有る訳で、下りに間違えたら命懸けの騒ぎになるのだら、必死にならざるを得ないのだ。
 南アの茶臼小屋から下る時、降雪でトレ
ースは消え、登る時チェックしておいた地形を頼りに下ったが、相当本気で気配って下った。無事で何よりだったのだ。
 丹沢の冬は其処迄の負荷を掛ける事は、
殆ど無い。百年に一度位は有るかも知れないが、雪崩や滅茶苦茶なドカ雪の記は、見た事が無い。
 丹沢の冬は、天候次第では有るけれども、
安全(比較して)な冬山を楽しめる、絶好のフィールドだと思って居るのです。綺麗ですよ!

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

霧氷、、、きれいな写真ですねー。
見たことがないのです。残念ながら写真でしか見て 想像することができません。

kenzaburou さんのコメント...

わあー Doglover Akiko さんだ!
お久しぶりです。

霧氷を見た事が無いのは、残念ですが、冬に山へ入らない限り無縁なので、仕方が無い事です。