2010年9月15日水曜日

休題 その四十九


 ジョージ・ルーカスと言えばスターウォーズ、スターウォーズと言えばジョージ・ルカス。ジョージ・ルーカスのスターウォーズ以外の作品は、失礼乍ら思い浮かばない。
 スピルバーグが超多作なのと、好対照を成して居る。併し、あたしはスターウォーズを残せば、他に何を残す必要が有るのか?と問いたい。勿論、他には何を残す必要も無いんだ、の意味で有る。
 モーツアルトは文字通りの天才で有ったらしい(会った事が無いので、天才だとは言い切れないで済みません)。頭に走る旋律を、五線譜に書き留めるのが間に合わず、苦労したと何かで読んだ。あたしも、そんな苦労をして見たい……。
 スターウォーズを構成し、書いて居た時のルーカスは、あたかもアマデウス・モーツアルトの如くにストーリーやキャラクターや状況が走り、書き留めてる間も無かった事だろう。類推だが、あれだけの複雑で且つ長期に渡る物語が頭の中で走り回ったら、あたしならヘラヘラと笑って涎だらけで、町をうろついて、警察に保護された挙句に病院行きなのは、ほぼ間違い無い。
 多くの星、多くの人、多くの思惑、多くの個人的願い、或いは多くの正義と絶対的悪(と簡単に対象規定して居るのが、唯一の欠点で、通商連盟に明らかにナチを被せて居る。軍服もそうで底が割れて仕舞うが、ナチを支援したい人は極少ないだろうから、其れは其れで良いって事ですな。
 ルーカスは見事にスターウォーズの世界を作り上げた、それも四十年も前に。今数えればⅣ、Ⅴ、Ⅵとなる。此の三作は連続性が強く、分かり易いと言えるだろう。
 処で、ルークとライア姫は其の後どうして居るんだろうか。ハリソン・フォードのみメジャーにのし上がったが、哀れ、主役二人はそれっきり?
 新三部作、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ公開前に旧三部作を彼方此方で公開した。勿論イソイソと出掛けました。前述だが、スタートの「ロングロングアゴー」と流れて行く粗筋には、泣かされて仕舞う。粗筋では無く、宇宙に字が流れて行くシーンの事で、何に感動するのか自分でも全く訳が分からんが、感動してしまうのだ。
 多分あたしゃあ、お馬鹿なのだろう。
 新三部作は、確かに当時では製作不能だろう。CGオンパレード、模型やトリックでは絶対無理。円谷プロでも放り出すに決まって居る。
 旧作の時、オビ・ワンの役で三船敏郎にオファーが有ったらしいが、もし彼が受けて居たら新作のオビ・ワンは誰だろう?あたしがプロジューサーなら、本木雅弘かなあ。いや、其れで決まりだ!
 新作、旧作、共に出演するのは、ヨーダ、オビ・ワン、アナキン、そして皇帝のみだ。
 続きます。

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