2010年8月15日日曜日

旅だちの日 その二

FH000116

 

 インターネットで検索すれば、ちゃんと記録がゲット出来る。そうか、其処はザレた痩せ尾根で、大抵雪が付いて無いんだな、とか、テントは此の間には張れる場所は無いのか、とか、大体の把握は出来るので、助かる。
 だけど、古い人間には一寸と物足りない。せっせと資料を探すのが、楽しみの一つでは有ったのだ。では此れからも古本を漁るのか、と言われりゃご勘弁を。でも、あの古本独特の匂いに包まれて、本を漁るのも良いかな?少なくとも、今一生懸命ものを探して居る、と言う肌に感じる実感は有るのだから。
 肌に感じる実感が有っても、鉄道が引かれれば、もう歩かないで汽車に乗ると言う事。車窓に流れる景色を眺め、昔はあの道を歩いたもんだ、と懐かしむ。私なんざ残念な事に、其の程度の底の知れた懐古趣味なので、此処は目を瞑ってやって下さい。
 此の愚ログにも色々と人が来て居る様だ。山や沢の名で検索して来るのだろう。其の諸君は、勿論即座に帰って仕舞う筈だ。実は私にも散々経験が有る。
 たとえばA山からB山へのコースを検索するとする。開いたページがちゃんとした記録だったら良い。大体、こっちは其れを求めて居るんだから。でも中には此の文章の様に、愚にも付かない御託を並べて居るだけの(失礼!)ものも有って、即座に去って仕舞う。欲しいのはデーターで有って、訳の分からん話なんざどうでも良いのだ!!
 詰まり私も多くの登山者を苛苛させてるのですなあ。其れは其れ、データーを公開する為に始めたのでは無いのは、冒頭にお断りした通りなので、うっかり開いた方はお気の毒ですが、諦めて去って下さいね。
 目指すデーターが上手く手に入ったら、改めて地図を読み、幕営地を定め、ルートを追い、悪天候の場合をシュミレーションするが、此の頃には、ほぼ酔っ払いの状況を呈して居るのが常なので、其の続きは又こんど、となる事が多い。
 さて又こんどの時になりました。入山する鉄道、バスの時刻調べから始まる。此れもPCのお陰で滅茶苦茶楽になった。昔はJRの駅迄行って時刻表を開き、せっせと調べるのだが、此れが意外と面倒なのは、皆さんご承知の通りだろう。特にバスの路線を見つけ、時刻を特定するのは、慣れない頃には本当に苦労したものだ。
 さて、JRの駅で出発する時間は決まった(昔はだ、今はPCでOK)。え、帰り方はどうするつもりかって?知った事か、そんなのあ出たとこ勝負だ、行きゃあ嫌でも帰れるんだよ!
 ま、書いて見れば普通の旅行と殆ど変わらない流れでは有りますなあ。でもですよ、此処から少しは違って来るだろう筈です。装備表と食料計画が必要だ。ま、旅行にも装備表が必要だろうけど、春山での装備はなかなかの嵩となる。普通の海外旅行どころでは無い。殆ど冬山に等しいのだ。
 (旅だちの日 その三へ続く)

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「あの古本独特の匂いに包まれて、本を漁る」・・・
悪戯っ子は大会社の役員をタイマンで脅かした末に現業部門から本社総務部情報管理課「資料室長」を命じられました。19世紀のドイツ語の工学書や昭和30年代のガリ版刷り仕法書など(地震が来ると役に立ちます)があり、かび臭いし本を食べる虫も居たりします。
それと図書館司書のお局様・・・ノーコメント
でも、基本的に本は好きで毎週、神田の専門店から30冊の本が届き、10冊位を選んで買うのが楽しみでした。それと契約社員やアルバイトさん(ぴちぴちのヤングミセス)も司書資格を持っている。

懐古趣味は老人の物。ケン様は未来に目を向けていただきたいな。

「地図を読み・・・ルートを追い、悪天候の場合をシュミレーションする」。これはロング・セーリングでも一緒デスね。当然、熟練したクルーが何人で、何もできない、お客さんが何人というのも考えます。つまり登山におけるパーティーと共通します。
小生は鼻や肌で天候の急変を予知できました。微妙な湿度の変化、風が運ぶ丘の臭いなどなのでしょう。でも最近はネットの天気図や干満情報にGPSを頼りにしています。

二重投稿、また変換ミスも有りまして失礼いたしました。ドランカーにつき御容赦願います。

「出たとこ勝負だ、行きゃあ嫌でも帰れるんだよ!」に賛成。時化にあったらホームポートに帰るのを諦め、適当な港に入れちゃいます。辺鄙な漁港だろうと構わない。無ければ岩影でアンカーを2本入れて時のすぎるのを待つ。まぁ、ビバーグみたいなもんですね。

船の場合、食料や水はしこたま積んであるので山よりは楽ですが、計画は一応立てます。春山での装備・・・殆ど冬山に等しい」。セーリングでは「夏でも冬支度」なる格言があります。雨に打たれ体力が無くなり唇は青く朦朧としてくるのです。サマーセーターにオイルスキン(かっぱ)に長靴がないといけないのです。是非この地獄のような世界にケン様を、お連れしたく思います。
一緒に竜宮城へ生きましょう。

kenzaburou さんのコメント...

山とヨットは類似点が多いみたいですね。
山と海を両方やる奴は、ヨットに決まって居ました。
大自然相手のお天気商売、トチれば、はいそれ迄よ~♪

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

美しい写真ですね。日が登り これから山の隅々まで陽を照らしていくところでしょうか。シンとした冷たい空気が感じられます。
そうですか。古本を漁って記録を読むのですね。山の準備、シミュレーションなど なにより楽しいでしょう。準備している時の楽しさが 特別なのは、山の場合 他の旅行と違って 準備していた時の期待が決して裏切られないからです。


DEAR 悪戯っ子さん
KENZABUROUさんは、いろいろ書かれていますが、海のことについては一度も触れていません。トンカチというか、カナズチなのではないでしょうか。

kenzaburou さんのコメント...

失礼な、一応は泳げます。ま、一応ですけど……。

トンカチではなく、トンチキなんです。