2010年2月24日水曜日

低いけど辛い山 その一

FH000064

 

 連想ゲームです。アヒル、水かき。歩く、足。コンビニ、おでん。地球、青い。遠い、故郷(ふるさと)。酒、友。丹沢、きつい。
 詰まらない枕で済みません。結局最期の、丹沢、きつい、を引き出したかっただけなんで、見え見えでしたでしょう(汗)。
 山仲間は口を揃えて言う。「アルプス縦走より、丹沢の方がきついぞ」。全く同感だ。標高は半分だが、縦走すりゃあ、あんなに細かいアップダウンに苦しめられる事は、アルプスでは、前述の船窪から烏帽子のコースを除いては、殆ど無いに等しい。
 アルプス縦走は一度稜線に立てば、後は雄大な稜線を歩くので、思いの外楽に進める(と思える)。特に、南アルプスは山が大きいので、山を一つ越えれば幕営地、位のスケールだ。本当に、気持ちが良くなる程の大きさなのだ。
 一方我が丹沢は、稜線に出ても、登ったり下ったり、樹林の中をひたすら進むのみで、たまに展望が利くと喜ぶ有様、夏だと暑いし冬なら寒いし(当たり前ですね)、雄大なスケールで山を越すなんざあ殆ど有り得ず、鬱陶しく樹林の登降を繰り返すので、アルプスより辛い、となる訳なのだ。
 あ、丹沢様、悪口じゃあ御座いやせん、そう言う山が大好きなんです!誤解無き様お願いするだよ!(汗)
 それでも山から山への縦走と思えるのは、蛭から檜洞丸、そして檜洞丸から大室山へのルートだろう。両コース共、大きな弛みの向こうに目的の山が、でんと構える構図なので、アルプスでお馴染みなのだが、とても楽しいし、とても大変(と言うのは私だけ?)だ。
 丹沢山のみやま山荘に泊まった時、十数人居た他の泊り客は、皆さん蛭から檜洞丸へ向かう。おー、大変だなあ、と思う私は三ツ峰を下りたくて来て居るので、お別れだ。皆さんは、北関東や、割と遠くから来て居る様で、目一杯歩きたいのだろうし、勿体無く思うのだろう。
 主脈の章で、蛭の小屋(旧の方)へ雪の中を来た北海道パーティに触れたが、彼等も勿論檜洞丸へ向かった。雪が40Cm程の深さだったので、蛭の下りは難渋した事だろう。でも北海道の人達だから、何て事は無いか。リーダーの青年が素晴らしい人だからと、私は判断して安心して居る(主脈の章を参照下さい)のです。
 県営蛭の小屋の喫煙場所は自炊室で有る。私に取っては好都合な話だ。でも、偉く寒い倉庫が自炊室なんだが、自炊する覚悟の人間には当然の事だ。
 で、あたしが一杯やりながら、一服つけて居た時も、何故か一面の雪景色だった、と思いなさい。
 中年の女性が一人煙草を吸いに来た。聞くと、新潟から来たパーティで、雪の無い山に登りたかったのだそうだ。あらあ、お気の毒に、こっちも雪山です。でも、越後の雪と比れば、可愛いもんでしょう?
  (低いけど辛い山 その二へ続く)

2 件のコメント:

オテモヤン さんのコメント...
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kenzaburou さんのコメント...

H系の投稿を削除しました。
あたしが罵られたからでは無いので、年の為。