いんぐりっしゅは全然駄目なのだが、ロードオブリングは間違いで、ザ・ロードオブ・ザ・リングが正しい位はかろうじて分かるのが、嬉しいのです(最低!)。
日本では評価が高いとは聞いた事が無いけど、諸外国ではどうなんだろう。調べれば一発で分かる事だが、めんどっちいから調べないのだ、はっはっはっは。
ま、少なくとも日本で受ける作品では無い事だけは分かる。一歩譲って、日本で制作されっこ無い作品で有る事は確かだ。
とことん壮大な世界を構成しているが、流石の宮崎君も及ばない。宮崎フアンよ、良く見比べてから非難してよね。ケ、宮崎フアンどころか、誰も来てねえや!
映画館で三本とも観たのだが、一本目は分らなかった(其の凄さが)。ゾロゾロ出て行く観客の一人の中年男が「紙芝居だな」と呟いて居たのが印象的だった。詰まり、あたしも同感だったのだ。
済みません。二作、三作も、へーそうかい、としか思えず、三作に至っては、ラストがダラダラして、何とかなんないの?と非難を浴びせて居たのだ(恥)。あたしが非難しても、何の害も無いのが良かった。
21世紀ですなあ。DVDで見直せるですよ。で、見直した。唸ってしまった、此れは世紀の名作だ、知らなかった(分からなかった)自分が恥ずかしい。
キューブリックが映像化を試みたとは聞いた事が有るが、とてもじゃ無いが無理だと断念したそうだが、当然だ。オークの大軍や騎士団、砦をキューブリック流に克明に(CGは無いのだ)正確に現そうとしたら、予算は遥かにオーバー、プロジェクトは破綻し、彼は間違い無くホームレスだ。
で、三作目なのだが、サム物語に近くなっちまったのは、指輪の威力の所為として、納得しよう。でもゴラムが居なければどうなって仕舞ったのだろう。フロドよ、確りしろ!
映画館では、鷹に救われてからが、無闇とダラダラ、王位に着いたアラゴランが后となるアルウェンを伴って四人のホビットの前に来た時、頭を下げる四人に「友よ、頭を下げなくて良い」と声を掛け、王自らが跪き、周りの群集も四人に跪く、其処でエンドで良いんじゃんかさー、と思ったのだ。良いシーンで有る。
浅はかでした。あのダラダラは唯のダラダラでは無かった。極めて重要なダラダラだった。命懸けの使命を成し遂げて、決して元の生活には戻れなくなったフロドの心を、確り描いて居るのだ。
異常に厳しい体験に晒され、心の傷は癒えない。元に戻れるサム、ビビン、メリーは幸せだ。幸せで無い心情の持ち主を描いて、輝いた作品でした。
2 件のコメント:
同感! 本当に 価値のある映画が21世紀、DVDで何度も繰り返して観られて、幸せです。トルーキンの「指輪物語」。子供達が小学生の時に読んで 大好きで、大人も一緒にドキドキわくわくしてこの冒険物語を読みました。
原作に忠実に映画化されて、すごく良かったです。漆黒の闇の軍団に森で追われる 恐怖感など、読んでいても怖かったところが、映像では音響効果もあって恐怖感が増幅していました。アラゴルンと9人の勇者達の信頼と友情に泣けますが、ホビット、フロドの裏切りや不信を体験しながら成長していく姿も、単なる子供用の童話以上のものだと思います。
すべてニュージーランドで撮影されて、今でも この映画撮影場所を案内してくれるツアーがあります。森の中で戦闘場面で、ヨーロッパにあるはずのない 熱帯雨林の5メートルの高さのコケやシダが密生していたりして、背景をみていても おもしろいですyo-。
そうなんですってねえ、ニュージーランドって、日本人には馴染みが無いので、
此処は何処だ、と思って居ました。
文句無しの作品ですが、我が家では一つだけ、あの幽霊軍団を出しちゃなあ、死なないし(死んでるから)、と文句が出ました。でも、其れも許容範囲です。
アラゴルンは、黒澤作品のヒーローを思わせる男です!
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