2009年9月13日日曜日

閑話 その三十一

FH000137

 

 大倉尾根(馬鹿尾根)については、第一章で書いたが其の補足です。
 花立迄登りっ放しの様な書き方だったが、御承知の通り丁度中間地点に堀山が有り、越える時一寸と下って少し登り返すと堀山の家、其処からが息も吐かさぬ登り(オーバーです)となるので、昔々は「此処より馬鹿尾根」と言う看板が有ったのを、古い人は覚えて居るでしょう?
 で、当時の夜中は延々と懐中電灯の灯りが続き、ひたすら塔ヶ岳を目指して居て、ストイックと言おうか物好きと言おうか、時代ですなあ。
 当時の難所(?)は今で言う花立大階段のあたりで、本文や閑話で書いた通りの赤土の斜面、其れも雨で掘っくられた溝だらけの一面の逃げ場の無い斜面で、記述は重複するがあたしゃあ何度でも言うし、言うに値するので、其れは其れは大変だったのだ。
 大体からして赤土の斜面は直登がセオリーなので、トラバースなんざしたくも無く、滑るに決まって居る、特に雨の日は!
 雨の日に登るのかって?登るよあたしゃあ、当然だろが!悪天候に行動するなと自分で言ってるって?其の通り!でもTPOを弁えれば(わきまえる、って読めました?あたしゃ読めなかったです(恥))大倉尾根は街の延長なので(あたしの偏見なんで鵜呑みにしないで下さい。大体からして此の愚ログは、見方に依っては偏見大会なんだから)。
 前文撤回、不適切でした。本文に有る通りの君子豹変です。思い出した事が有る。昔々々々、尊仏山荘の従業員が冬、大倉尾根を登って来て、尊仏山荘の100m程手前で凍死した事故が有った。大倉尾根は街の延長、なんざ途方も無い戯言でした、済みません(深々)。
 花立の赤土に戻れば、其処は登っても滑る、下っても滑る、登りで滑れば手を突いてハーハー言って、登り始めて又滑る。此れこそ青春だ!
 下りで滑ると容赦無く泥塗れ、雨の日なんざ最高だぜ!しかも下りの方が滑り易いのは理の当然ってもんです。
 あんなに雨が流れて掘っくれたらどうなっちまうんだと、辛い登りの一瞬に思ったのだが、結局皆さん同じ思いを抱いたので神奈川県が大階段を造ってくれ訳で、文句を言ったら人で無しだ。え、文句を言うのはあたしだけだって?文句なんて一言も言って無いもんねー♪(え、誰も言って無い自作自演は止せって?ちっ、バレたか、済みません!)
 塔ヶ岳にロープウエイを掛ける計画が有ったのは知ってます?結局メンテが余りに大変(丹沢の地盤はメチャ脆いのだ)なので、計画は流れた。
 とても嬉しい、良かった。大勢の人が気楽に塔へ来れるのは素敵だが、当然自然が(今以上に)破壊される事でしょう。

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