2009年9月12日土曜日

柄でも無い事 その四

店 040

 

 朋友達(AN、NB、KJ,EM,YNの烏騒ぎの諸君)とは、年に一度旅行に出掛ける。何十年も続いて居る行事なのだ。
 殆どの場合、行きの昼飯は蕎麦で帰りの昼飯も蕎麦で有る。美味い蕎麦屋は事前に調べるので、先ず外さない。
 箱根の仙石原では外した。事前調べで仙石原の蕎麦屋に外れは無いとなって居たので、店を特定せずお気楽に出掛けた。
 仙石原に着いたが蕎麦屋が無い。空腹が募って来るのでグルグル回るが見当たらず、段々焦って来るのだが、無い。
 お、有った、蕎麦と看板が出て居る。
私「有った、入っちまおう」
AN「良いの?」
私「大丈夫だって」
 日帰り湯の食堂だったのだ。何でも有りで蕎麦も有ると言う訳。即出るべきだったのだが、何と無く注文して、あ~、こりゃ乾麺を茹でた奴だ、トホホホ……。手遅れとは正に此の事。“仙石原の蕎麦屋に外れは無い”ので有って、日帰り湯の食堂は当然ながら保証範囲外、見極めもしなかったあたしの責任で、済みませんでした(ペコリ)。
 皮肉なもんで、店を出て走り出したら次々と蕎麦屋が現れるので、皆は「ほれ、此処にも蕎麦屋!」とか「手打ちだってよ」とか、あたしを責めたてるのだが、仕方無いのだ。
 蕎麦を食べずに失敗した事も有る。沼津にネタが大きくて安い寿司屋が有るので行こうよとYNがご熱心、行きました。
 待ち人多く、あたし一人なら、待つなんて飛んでもないとさっさと帰っちまうんだが、皆と一緒じゃそうも行かず、おとなしく待ってメニューを見ると如何にも大きい寿司だが、多少オーバーだろうと思い、桜海老の軍艦迄追加注文して、やっと席に案内され寿司が出て来て驚いた。看板に偽り無く写真通りの大きさで、小食のあたしゃあ、ゲっと思う有様、其処へ二貫の桜海老で止めを刺された。
 此の夜は網代のH泊、料理が多くて豪華が売りなのだが、情無くも一同食べきれない。普段はあたしが食べ切れなくとも、何せ朋友達は健啖家揃い、誰かがはいよと食べてくれるのだが、此の日は駄目、全員食べ残して仕舞ったのは、空前絶後の出来事。
 教訓、矢張り昼は蕎麦に限ります。
 で、ANの奥方NBだが、蕎麦は何故か食べない。蕎麦が美味しい店なのに、罰当たりにもうどんを頼む。アレルギーでは無く好みの問題なのだが、何と勿体無い奴だ!
 秦野の蕎麦屋に入った時、うどんは無い。どうするのかと見て居ると、不服そうに丼物を注文して居た。蕎麦を食え、田舎者!言い過ぎだって?そんなこたあなかろう、多分。
 蕎麦は粋だ。江戸の昔からそう決まって居る。其の上ミネラル豊富、栄養のバランスも抜群でビタミンE迄含んで居て、少ないのはカロリーだけ、ね、最高でしょう!

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