2009年9月11日金曜日

閑話 その三十

dst0907171309013-p5

 

 閑話二十九は見方が甘かったので、先ずお詫び致します。
 何が甘いかと言うと、難しいのだけど、倅とのディスカッションで(奴はインターネットの情報を元に)、判明したのは詳しい遭難状況で、其処迄は新聞或いはテレビは決して追う訳は無く、目先に飛びついて行くのが宿命で、マスコミとは本来そう言うもんです(疑う方はミュージカルのシカゴを見てね)。
 乏しい情報を基にアップしたが、もっと正しい情報が手に入れば、又話も変わります。
 先ず出発が遅れた、天候が悪いから、まあ良い。稜線に出たら吹き飛ばされる様な風だった。
ガイド「這って行って下さい」
 此処迄は良い、多少の苦労は山なんだからして貰いましょう。登山ツアーなんです。
 さて、一人が動けなくなって、ツェルトを張ってガイド(三人のうちの)一人が付き添って停滞、本隊は前進。此処であたしゃあ理解不能、何で???
 其のうち又一人歩行困難、テントを張ってガイド一人と男性客が付き添って、本隊は前進(死ぬぞ!)。
 えーー!皆さん何を考えて、或いは何を求めて、前進と決めたのだろうか。
 あたしゃあ登山者だと自分では思って居るのだが、滅茶苦茶なNやIから見れば登山者の範疇には無いとは心得て居る。極寒の岩場の小さなテラスでぶら下がり、半シェェラフで寝るなんて、やれないしやりたくも無い。物好きな奴がやりゃあ良いんだ!こちとらそんな立派な登山者じゃ無いもんねー(恥)。
 で、あたしが登山者のうちには入らない奴だと強調して言うのは、ガイドの皆さんと比べれば月とスッポンのあたしに物を言う資格は無いとは承知の上で、おまけに嫌なんだけど、仕方無く言いましょう。
 ガイドの諸君が余りにも判断が甘いと結論するしか無いのだけど、何も分からん奴に言われたく無い!と言う山のプロ達の非難は、甘んじて受ける。
 先ず、何で引き返さなかった、しかも初っ端に!それだけは絶対納得不能。一人動けなくなった時、どうして本隊を進める判断をした?此の時点で遭難でしょう、普通は。二人目の時は、何をか言わんや、だ。ガイド氏の判断を疑う。
あたしゃあ其の山に行った事は無い(ガイドの皆さんも)けど、山のガイドで有る限りは状況を読むのが仕事じゃないの?
 会社が何らかの縛りを掛けて居るのは当然なのは前章の通り。其の上ツアー客に命令する権限は与えられて居ない。でも、判断すべきだった、プロの登山家として……。
 きつい書き方でした。登山者の範疇にも入らないあたしは其の嵐の中に居た訳でも無いのに、安全な環境で偉そうにのたまう。それってサイテー!だから、嫌だけど、と書いたのです。(亡くなったガイドさん、生意気言って御免なさい!)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

これも丹沢ですか??? どこから撮った写真でしょう。
そうですね。登山隊がふたつに割れてしまった段階でもう遭難だと思います。KENZABUROUさんのご意見を 100%支持します。

kenzaburou さんのコメント...

済みません、遭難の有ったムラウシ山の写真をプレスから拝借(無断で)したものです(恥)。

登山ツアーは主催者と共に、参加者の意識も変わらなければ、同じ事件が起き得ます。
自然が相手だと確り認識し、時間、費用に余分な負担が有って当然だと、合意がなされるべきです。そしてガイドは添乗員ではなく、リーダーと位置づけるべきです。
ブログとダブった書き込み、失礼!