2023年12月30日土曜日

休題 その五百五


  あっと言う間に年末です、早いですなあ、どんどん歳を取る訳です。一寸と嬉しい年末だったのは、井上尚弥がスーパーバンタム四団体統一戦に予想通りに勝利した為だ。

 バンタム級の統一王者になってスーパーバンタム級にランクを上げたが、二つずつベルトを持った二人のチャンピオンしかいなかったのはラッキーと言えるだろう。

 一人は米国のフルトンで、彼には七月に勝っている。もう一人がフィリッピンのタパレスで、今月二十六日に試合があった。

 予想では圧倒的に井上尚弥だった。オッズ100対2だったらしい。それでも井上陣営はタパレスの一発とタフネスを警戒して油断は全くなかったのは、当たり前に見えるが凄い事だと思う。

 早い段階のKO勝ちを予想した人が多かったが、10ラウンド決着となった。タパレスの防御が巧い。カウンターも巧い。4ラウンドにはダウンを取って、これで直に決着かと思わされたが、タパレスは評判通りのタフネスだった。

 お互いに読みが深い。常にカウンターを狙っている。双方撃っても撃たれない動きを心掛けているので、レベルが滅茶高いやり取りになる。あ、あたしは全くの素人ですが、素人向けに細かく説明してくれるユーチューバーが大勢いるので、受け売りですよw

 最終ラウンドは唸らされた。尚弥に効かされて防御に回ったタパレスはL字ガードの構えを取る。これをやられると相手との距離が大きくなりパンチを当て辛い。踏み込んでも的確にガードし易いのでパンチが当たらない。

 で、井上尚弥ならではだが、ガードの上からパンチを叩きこんで効かせた。何だこりゃあ、ガードが意味ないじゃないか。尤もタパレスも大分参っていたので効いたのだろう。

 最後は力尽きたと言った感じで膝をついて立てなかった。タパレスは強かった。が、そ以上に異様に井上尚弥は強かったのでしょう。

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