2023年12月14日木曜日

休題 その五百三


  「ゴジラ-1.0」が評判良いらしい。アメリカでも当たっているので、ミーハーなあたしも妻と一緒に観て来たですよ。帰りに中華屋で麻婆豆腐ラーメンと餃子とビール、軽く一杯やって来た処です。ささやかな楽しみですな。

 「オールウエイズ」の山崎監督ならではの展開、一寸と臭いがそれが売りだから仕方ない。特にラストは、おいおい、やり過ぎだろうがよ、と突っ込みたくなった。

 それはそれとして、ゴジラの怖さは満点である。ゴジラの王道作品である、とあたしは断言できる。ゴジラは人類の味方ではなく、元々凄くおっかない存在なんですぞ。

 震電は飛ぶわ、高尾は発砲するわ、雪風と響は活躍するわと、生き残りの兵器が忠実に再現されていたのは嬉しい。一式戦車も発砲してましたな。他に峰風型駆逐艦、松型駆逐艦、海防館の姿もあった。震電とは迎撃用戦闘機で、後ろにでかいプロペラを付けて前部には37㎜の機関砲を四門着装して、攻撃力とスピードと高空性能に特化したものだ。

 妻の感想は主演者が下手だ、である。そりゃ一寸と酷な気もするが、特攻生き残りの凄みは出せてない。これは時勢柄致し方あるまい。ラストもお気に召さなかったらしいが、あたしも同感である。ネタバレになるので書かないが、あたしなら擦れ違いで終わらせる。山崎監督はああいうのが好きなのだろう。

 二時間一寸とだったかな、ぐいぐい引っ張ってくれる。短い作品とすら感じたのだから、突っ込みどころは多い乍らも間違いなく凄く面白かったのだ。外国で受けているのも素直に納得である。

 久し振りにエンドロールを総て見た。音楽がとても良いのだ。昔からのゴジラのテーマと自衛隊のテーマも適時に使われていて良い。

 庵野監督のシンゴジラの真逆を行った作品だ。そして王道ゴジラになった。あたしはこっちの方が好みです。是非お勧めですよ。

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