2023年7月21日金曜日

閑話番外 その百四十六


  先週の日曜に次女が泊まりに来て、明日塔に登ると言う。月曜は里湯は休みだ。え、と驚く次女に大和旅館を教えた。次女お好みの”さざんか”は何故か廃業してしまったのでそれしかない。

 翌朝早くに出かけた次女は、午前中には大倉に降りて来た。塔往復が五時間以内、速いですなあ。あたしにゃ真似もできない。大体からして、塔に立てる自信もない。情けない。

 何と大和旅館の休みだったそうだ。汗びしょで帰る気になれず、陣屋へ行ったそうだ。前にあたしが陣屋へ行った時は、昼食とセットでなければ入浴はできないと断られた。今回は入浴できるとの事だった。問題は入浴料二千七百五十円也、な、何て高いんだ!

 入浴できるかと聞いてから値段を聞いて次女も驚いたそうだが、今更断れないから入浴したと言う。妻は断れば良いのに、と言うが、そこいら辺はあたしに似ちゃったなw

 何たってロールスルイスで駅への送迎が売りの宿だ、駅迄十分も掛からないのにね。昔は将棋の王将戦(だったと思う)の舞台にもなり、確かに鶴巻温泉No.1だが、今となっては三件しか鶴巻温泉には旅館がないのだから。

 あ、陣屋の悪口を言ってるんじゃないです。勿論それなりに立派な宿です。入浴料の高さに驚いてムニャムニャ言ってるんです。

 建物に入る時と出る時に、着物を着た女性が太鼓を敲いてくれるそうだ。「ドーン!」とである。他に誰もいないのに太鼓が鳴らされる。これは一寸と面白い。その女性も暑い最中(さなか)に着物姿は大変だろう。

 口コミを見ると評判が大変良い。今の女将が経営を立て直した様だ。庭や料理が高得点である。宮崎駿に所縁(ゆかり)があるそうだが、内容は分からない。うーん、マイナーな温泉地で頑張ってるんですなあ。

 入浴料が普通の千円とすると、太鼓料が千七百五十円って言う事かと、次女と二人で笑ったのです。

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