2022年9月27日火曜日

閑話 その三百八十五

 

 

 今年も遭難が多発している。目立つのは北アルプスでの滑落事故で、死者も何人も出している。その陰になっているが、低山・中級山岳での遭難も多い。低山・中級山岳地帯の遭難は道迷い(変な言葉だなあ)が常連トップだったが、今年は転倒がトップになった。言う迄もなく下山中の事故だ。死亡者も出ている。

 と言いつつ道迷いの話なんで、済みません(ペコリ)。アプリを使って地図や情報を提供している会社が、利用者280万人以上のデーターを調べた結果、全国の迷い易い山五選を発表していた。その一位二位が櫟(くぬぎ)山と大界木山、何と丹沢なのだ。NHKの取材班が現地をレポしている。

 櫟山は寄(やどろぎ)から鍋割へ登る途中のピークだ。昔は好き物の歩く尾根だったが、今ではメジャーなコースらしい。その850m付近で道が分れ、間違った道に入った人が一年間で二百七十件、堂々の全国一位だった。現場の写真を見ると登る道と直進する道に分かれている。登るのが正解って普通分かると思うのだ。登ってるんだから。これは間違っても100mも行くと道が消えるので未だ良いとしよう。

 さてとお次は大界木山、峠に向かって下って行くと登山道が尾根から外れる地点で、二人に一人が尾根を行ってしまう、とあるので城ヶ尾峠方面だと分かる。写真を見ると、これは迷い易いなあ。普通は尾根通しに行くもんだもん。尤も今は道標が建てられた由、当然乍ら御同慶の至り。

 記事には実際に迷った登山者の体験があり、間違ったと気付いても戻るのが時間的体力的に厳しくて、林道に下る事にしたがどんどん急になって、滑落しかけて凄く怖い思いをしつつ、やっとの事で林道に出られたとの事。そうでしょうとも。斜面を下って行くのは偉く危険で大変なんです。崖に突き当たって身動きが取れなくならずに良かった、幸運だと言える。その彼曰く、間違ったら引き返すのが絶対です。その実行の難しいのが現実。あたしも気を付けます。

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