2022年9月20日火曜日

休題 その四百四十二


  前々章で「君の名は」を取り上げて、大惨事で彼女(敢えてそう呼ぶ)と町の人々は亡くなってしまったのに、何故か生存していると苦言を呈した。あたしが見落とし且つ読み切れなかっただけで、詰まりここでも振り落とされた爺さんだったのですよ(涙)。

 岡田斗司夫氏のユーチューブで解説を聞いて初めて納得した。時間を越えて災害現場となる場所で彼と彼女は対面する。きっかけは彼が彼女を探して記憶にある景色を頼りにその町に着いて、三年前に彗星衝突に依って多くの町民が死んだ事を知る。彼女も友達もだ。それで神社の御神体に行き、彼女の奉納した噛み酒を飲んだ事、それがきっかけ。

 その時点で別次元に移行したと言う事だ。量子論の並行宇宙ですな。細かい説明は良かろう。東京に帰った彼が見る記事は、町長の突然の避難訓練で町の人達は助かった、なのだから。

 岡田斗司夫氏曰く、新海誠監督はこの作品は思いっ切りベタにした。詳しい説明は省いて分からん奴は切り捨てた、と。

 あたしゃあ切り捨てられただよお。完全に内容を掌握できない儘、ベタなラストに感動しておっただよお。新海誠監督の思うが儘なアホな視聴者。。。。

 フン、それで良いのだ、ベタこそ王道だ。古今の名作は例外なくベタな感動を与えてくれる。小難しい感動なんざこの世に存在しない! 詳細な謎解きは、物好きマニアの諸君にお任せってこってす。

 岡田斗司夫氏はこうも言う。新海誠監督は景色が美しく見える、都会のたたずまいもとても美しく見える人なのだ、と。本当にそうなんだろう。街並みの描写の綺麗な事。ビル群をあれだけ美しく表現できるのは、そう見えるからなのかあ。

 アニメにも読解力が必要だと「進撃の巨人」で分かったが、他の作品もそうでしたね。

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