休題 その四百四十三

 

　九月の祝日には敬老の日と秋分の日があるので、シルバーウイークと呼ばれてる。上手く行くと結構連休っぽくなる。今年は三連休二つの間に平日が三日間入ってしまって、何ともだらしのない事になった。

　その上最初の三連休は台風がやって来た。今日は後半の三連休に入った処だが、又もや台風がやって来た。観光業に携わる人には実に気の毒な展開になった。この三連休が二つ共秋晴れだったら、ばんざーーい！だっただろうに、お気の毒である。

　最初の台風は観測史上四番目の大きさで厳重な警戒を呼び掛けられていたが、被害を受けた人も亡くなった人もいるが、考えられない程の軽い被害で済んだのは有難い（被害のあった人には有難くないのは分かってます）。台風は一番被害が少なくなってくれるコースを通った様だ。

　あたしはその日は仕事で十七時十五分に上がった。表は風雨真っ盛り、雨が縞状になって斜めに降り注いでいる。とても嬉しい。ビニール傘がオチョコにならない様に根元を握って、頻繁に変わる風向きに対処し乍ら歩くが、丁度良くビル風のど真ん中を行く事になった。風が巻き上がってシャツが捲れて腹が出るが、構ってなんていられない。腰から下は雨を浴び続けてるんだから。

　傘がバリバリと潰された。風に向かっていたので正面から圧し潰されたのだ。流石にビルの玄関に非難した。停まっている車の屋根は水飛沫で霞んでいる。いやあ、山岳で豪雨に会った塩梅ですなあ。

　雨が息をついた時を見計らって表に出て暫くで又避難をする羽目になった。家に帰り着いた時はビショビショと言うも愚かな状態。風雨に晒された、としみじみと思える日でした。他の人は傘なぞ潰されてなかった様なので、あたしだけが上手く歩いたんでしょうｗ

　今度の台風も被害の少ない様に祈ります。