2016年7月2日土曜日

クソ面倒な話 その八十一




 『真珠湾メモリアル 徳岡孝夫著』から引用させて貰おう。
 (略)あらゆる戦争は、おそらくこういうふうに始まるのだろう。どれほど多くの兆候が暗示されようとも、人間のほうがそれを見るのを拒否するのである。始まってしまってはじめて、人間は徴候の一つ一つが一本の糸に通した玉であってことに気付き、すべてが戦争に向かってまっしぐらに進んでいたのを悟る。(略)
 この記述は日本海軍による真珠湾奇襲についてだが、作者が“あらゆる戦争は”と書いて居る通りに普遍的な命題でもある。
 軍事的には“奇襲は常に成功する”と言われている(らしい)。確かに、初戦は戦いを仕掛けた方が勝つ。相手が用意して待ち構えていてもなのだ。
 真珠湾を例に取れば、米軍は何度も実際に空母を使い、飛行機による攻撃を迎撃する演習を繰り返していた。詰まり、機動部隊による攻撃は想定されていたのだ。日本独特の戦法ではなかった訳なんだね。
 それでも奇襲を受けちまう。著者の言う如く、その兆候を人間が拒否するのだ。“まさか”という気持ちがその大元だろう。
 敵は来る。絶対来る。現に正面に軍が集結をしているらしい。でも、攻撃は未だだう。少なくとも今日ではないだろう。根拠はないがそうに決まってる。 で、常に奇襲成功する。
 尖閣諸島では中国軍の領空侵犯は日常茶飯事になった。たまに軍艦も近づく。戦闘機による攻撃態勢もあったようだ。政府は否定しているが、悪いけど信用できないね。
 そして誰もが思ってる。戦争になんかならないさ、ただ挑発を繰り返してるだけなだ。
 でも何で挑発を繰り返すの?偶発的開戦を望む以外に何が有るの?突然島に上陸する予兆じゃないのかい?
 大体からして、スクランブルをかけても、攻撃態勢を取られたら離脱するの一手って、制空権はナシって事だろうが。何の対応もできないって、国家の体をなしていない。
 杞憂である事を祈ります。

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