2016年7月11日月曜日

柄でも無い事 その五十四




 梵天荘で歯のろくに無い脳血栓を患った爺さんの話はした。変に気に入ったので、又絶対に行く。何、遠いったって六、七分余分に歩くだけさ。
 山帰り以外に、月一度は近所の温泉へ行く。車で十分少々、回数券を買って有るので(それも特売時に)お得だ。
 独特の黒い温泉だ。欠点は朝から客がやって来て、結構混む事だ。暇な年寄りが多いのだ。ん、あたしもその一人だったか。
 内風呂が比較的に小さく、八人も入れば満員なのだ。露天は余裕だが、あたしは何故か内湯を好む。これは熱海の玉の湯ホテルの話でも触れた。鮫が出るような薄暗い風呂が良い。確かに変な好みだが、好みなんだからだから仕方ないだろう。
 と言う訳で月に四度から五度は温泉を楽しんでいるのだ。元都知事は泊まりだったが、あたしは日帰り。差はそんなとこかな? え、全然違うって? まあね。
 そんなこたあ分かってるって。こちとら温泉で汗を流して、べら棒に上手いチューハイかビールかハイボールを飲もうってんだ。其れも山帰りにだ。
 別荘なぞ持たないで出来る、大変な贅沢だと心得ているのですぞ。

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