2016年7月16日土曜日

閑話 その百九十七




 前章で空き日は雨と嘆いたが、七月に入ったらまあまあの天気に恵まれて、一瞬蛭が出るな、と頭によぎったが、高取山に出掛けたら蛭は出なかった。しめしめ♪
 高取山から鶴巻温泉のコースは地図上で三時間半だ。それを通常では二時間半で歩く。思えば随分回復したもんだなあ。
 とは言っても。最初はグーッと登って、後は下り気味なので歩き易く楽なルートなだ。それに何たって556mなので低いの。
 去年は帰って来ると寝込む程疲れた。今は大丈夫なんだから、間違いなく良くはなっているのだろう。ま、リハを繰り返して悪くなっちゃあ仕様が無いんだけどね。
 今年の春位に、二時間十五分で歩いた事が有った。僅か十五分だが、どうやってそんなに速く歩けたんだろうと疑問だったのだが、よし、一丁やって見るかと思ったのですよ。あ、七月の話ね。
 意識してトットと歩き、ろくに休まずに頑張ったら二時間十五分で里湯に着いた。万歳、やったぜ! 丸でアホで有る。リハビリなのをすっかり忘れて居る。具合でも悪くたらどうすんねん。
 弘法山稜線に入って一寸で、初老の夫婦に声を掛けられた。
夫「伺いたいんですが」
私「はいはい、何でしょうか」
 客に声を掛けられた店員の様にいそいそと近づく。
夫「今何処に居るんでしょうか」
 そら来た。
私「えーとでね、弘法山と鶴巻温泉の間で」
 地べたに地図を書こうとしたら。
夫「地図は有ります。高取山へ行きたいんで」
 ははー、分岐点を行き過ぎたな。地図を指して説明する。
妻「行き過ぎてたのよ」
 良く有る事だ。おかしいと気付いて人が来る待って居たのは大正解で有る。一寸と待てばどんどん人が来る場所なのだから。雪の上越国境稜線ではそうは行かないけど。
 この暑い時期だけ、里湯にトコロテンが有る。山帰りの湯上りのトコロテン、絶品ですので宜しければお試しあれ。
 追伸)初めて写真で爺面を晒した。これだけ続けて居るのだから恥の一つもかくべきだろう。風の様に山を歩いて居た面影は最早無い。御笑納下さい。

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