閑話 その百四十二

　前回の話で、“記録を調べたら”と有る。無精者のあたしが何で記録をつけて居たかと言うと、ポジで撮影を始めた為にどの写真迄がどの山か分からなくなるので、始めたのだ。

　では何故ポジで撮り始めたかと言うと、其れ迄のバカチョンを一眼レフに変えた為だ。折角一眼レフにした限りは、何かで読んだ事なのだが、ポジだと誤魔化しが効かないので腕が上がると言うのを、やって見たのだ。

　腕は上がったかって？　効果はなかったみたい。。。。

　一眼レフは平成元年（昭和六十四年）正月から使用したが、其の年の冬山は未だネガフイルムで撮って居たので、二月の写真からがポジなのだ。

　従って平成元年からの記録は有る。其れ以前は、フイルム一本ごとに小さなアルバムになって帰って来た。其処には記録は描き込んで有る。ネガも付いて来るのは勿論だ。

　其の小アルバムがガサーっと集まると、何とも整理が付かずに積み上げる様となっちまう。そして引越しの時にネガを捨てて仕舞う訳だ（涙）。

　四十一歳迄の、油の乗り切った時の山行記録は、一切データー化不能になったと言うお粗末（又涙）。

　それでも記録は探せば有るのだが、其の段ボールが重くて、今は病み上がりなので引っくり返せない。だもんで、情け無くも平成の事しか語れない訳だ。

　“夢は枯野をかけめぐる”は、あたしに取っては最近の事ばかり。此処は一つご容赦頂きたいと言い訳タラタラ、全くの処、モロにに馬鹿な奴ですなあ。