2015年2月22日日曜日

閑話 その百三十九




管理棟を覗いたらおばさんが居た。良かった、休みではない様だ。
私「お風呂有りますか」
おばさん「有るよ。何処から」
私「仏果山から」
おばさん「ああ、階段を滑り落ちて来たのね」
 さっぱりした言い方が気に入った。秋深い平日、誰も来ないかも知れないのにちゃんと風呂を沸かして居たのも、気に入った。ま、あたしに気に入られたって何にもなんないんだけどね。
まあ、オートキャンプ場なんで、対象は登山者だけでは無いけども、其の日はあたし一人の為に沸かした様なものだろう。
おばさん「女性風呂が沸いてるから、そっちに入って」
 ま、二つは沸かせないだろうけど、あたしが入って居る時に女性客が来たらどうするんだろうか?
 風呂は露店風呂のみ。洗い場も付いて居るが、露天なので冬はキツかろう。あたしは先ず体を(勿論頭も)洗ってから湯船に入るタイプなのだ。現に此の日も、体を洗って居て奮えちまったぜ。
 飛び込んだ湯はぬるめ。秋でも入ったら出れない。でも、午後の日を受けながら木々を眺めての露天風呂、慌てて出る必要は全くない。ゆっくりと温まる迄入って居た。うーん、幸せだよ。
 湯上りにビールでも飲もうと思いつつ、管理棟に戻る
おばさん「あ、今から行けば丁度バスが来る」
 バス停迄二十分歩くのだ。バスは一時間に一本しかない。此処は残念だが、リュックを背負って歩き出すの一手だ。単独でなければ、一本バスを遅らせて飲む、も有りだけど。
 そして首尾良くバスに乗り、本厚木に出て町田の我が家へ帰ったのだ。
 リッチランドは正解だった。気に入って仕舞った。風呂も良いし、さっぱりしたおばさんも良い。秋から春が狙い目だろう。夏はキャンパーで混むだろうから。又行こうっと。
 併し風呂にも入れない我が身、山の帰りに立ち寄るなんて、今の処、夢の又夢って事で、何とも情け無い話です。

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