2014年10月27日月曜日

休題 その百三十七




 休題百三十六の枕に、朋友連と旅行へ行った話を書いた。毎年の行事だが(二十年位かな、もっとかも知れない)、一寸とした博打が恒例になって居る。
 博打ったって可愛いものだ。普通なら破産する程負けても、三千円一寸とだ。今迄其処迄負けたのは、二、三人しか居ない筈だ。
 Emが大負けしたのは覚えて居るが、後は忘れた。あたしは飲みながらやって居るので、良くは分からないの。仕舞にはベロベロなんだもん。
 其れで良く博打が出来るなって? いや、負けない事を第一にしてるので、多少負けても傷は浅い。面白味の無い、との非難も有るけれども仕方無いでしょう、性分なんだから。
 何故Emの負けだけは覚えて居るかってえと、其れ以来彼女は千円の元金を用意して、其れをすったら止める、と決めたからだ。
 博打とは言い過ぎですなあ。では、其れは何かと言うと、初めは花札。奥ゆかしいでししょうが、平安時代からの遊びですぞ。
 聞いた事有るでしょう、花札は女が強い。全く其の通りで、Anの女房のNbの独走態勢。同じ女性のEmは、どうだったんだけなあ?ま、そこそこだったかなあ。
 最初一回はコイコイ、次からはバカッパナ。青たん赤たん猪鹿蝶(いのしかちょうKjはいのぶたちょう、と叫んで居た)のあれ。其れでもNbの独壇場なのだ。
 三年程負け続けて、花札は駄目だと悟った。AnはNbの亭主だが、財布は別な様で、必死に女房に勝とうとしても勝てない。
 朋友と言えども家計の事は知らないけど、財布は全く別の様だ。「母さん、貸して」「××円貸しですからね」とのシビアなやり取りは散々見て居る。
 此れは八百長では無い。従って花札を外に変える事にはAnも賛成したのだ。勿論、男性全員異議は無い。女性だがEmも。ん、Emも勝っては無かったんだ。続きます。

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